...似る筈が無いサと胸の中で云つて...
石川啄木 「菊池君」
...似るはずだ...
大隈重信 「始業式訓示」
...昔時支那にて伯夷(はくい)叔齊(しゅくせい)の高潔を真似るにあらずして...
関寛 「関牧塲創業記事」
...やっとお手本を巧みに真似る事が出来ただけです...
太宰治 「風の便り」
...後者は「盛り土」の「盛り」に似る...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...アレースに似るメネラオス...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...又神に似るクロミオス...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...」「同胞(きょうだい)だって似るものと決まってやしないわ...
徳田秋声 「足迹」
...アメリカ農業をそのまま真似ることはもちろん出来ない...
中谷宇吉郎 「コロラド通信」
...似るところがあるからとて...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...それを本尊にして人の短所を真似る寛政(かんせい)以後の詩人は善き笑ひ者に御座候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...いわく、〈竜形九似あり、頭駝に似る、角鹿に似る、眼鬼に似る、耳牛に似る、項蛇に似る、腹蜃に似る(蜃は蛇に似て大きく、角ありて竜状のごとく紅鬣、腰以下鱗ことごとく逆生す)、鱗鯉に似る、爪鷹に似る、掌虎に似るなり、背八十一鱗あり、九々の陽数を具え、その声銅盤を戞(う)つがごとし、口旁に鬚髯あり、頷下に明珠あり、喉下に逆鱗あり、頭上に博山あり、尺水と名づく、尺水なければ天に昇る能わず、気を呵して雲を成す、既に能く水と変ず、また能く火と変じ、その竜火湿を得ればすなわち焔(も)ゆ、水を得ればすなわち燔(や)く、人火を以てこれを逐えばすなわち息(や)む、竜は卵生にして思抱す〉(思抱とは卵を生んだ親が、卵ばかり思い詰める力で、卵が隔たった所にありながら孵(かえ)り育つ事だ...
南方熊楠 「十二支考」
...ブランデスは品がいい天質のひとですね(彼の云いまわしを真似ると)...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「朧月夜(おぼろづきよ)に似るものぞなき」と歌いながらこの戸口へ出て来る人があった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...真似ることにしよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...やはり真似るということに既に引目(ひけめ)がありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...平家文化に彩られた落日の荘厳にも似るあれこれの物が...
吉川英治 「随筆 新平家」
...この地獄に似る混沌海の波を縫うて走る一道の光明は「道徳」である...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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