...「牛も千里、馬も千里」のように、似て非なるものが同様の困難に立ち向かう様子をたとえに表すことがある...
...鯰(なまず)の尾に似て非なるものを頂いて...
泉鏡花 「薄紅梅」
...同じ浅草絵でも椿岳のとは似て非なるものであった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...このような似て非なるものを製する人の中には...
寺田寅彦 「断水の日」
...この似て非なるものとは根本的に範疇的に別なものだという点こそ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...メンツヘテブの石彫がこれと似て非なるものと同じこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...現今の護謨(ゴム)を象牙(ぞうげ)に擬(ぎ)せると同じく似て非なるものなれば...
福田英子 「妾の半生涯」
...その内容と精神はだいぶ日本のそれとは似て非なるものである...
吉川英治 「折々の記」
...情けの曇をかけるのは武士の情けに似て非なるものだ...
吉川英治 「剣難女難」
...いわゆる分茎(わけぎ)という似て非なるもので...
吉川英治 「河豚」
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