...浅井の家をおこされた先代の亮政公に似かようて...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...むかしどこかこういう風な窓越しに お前の姿を感じたこともあったが 花というものが こんなに幻に似かようものとは まだお前が生きていたときは気づかなかった...
原民喜 「遥かな旅」
...亡妻の面影に似かようているのであった...
原民喜 「忘れがたみ」
...何と似かようた二人であったろう...
室生犀星 「姫たちばな」
...こちらにもそれと半分以上似かようたものがあったためだと見ることはできないであろうか...
柳田国男 「母の手毬歌」
...そしてどこやらあなたの面ざしにも似かようておる」「…………」「伝右衛門どの...
吉川英治 「上杉謙信」
...……大和心(やまとごころ)と申さばややそれに似かよう気もする...
吉川英治 「上杉謙信」
...後醍醐のご風貌に似かようていなくもない...
吉川英治 「私本太平記」
...――それはあたかも革命をこころざす今日の行動主義者の口吻(こうふん)ともどこか似かようところがあった...
吉川英治 「私本太平記」
...最前の老いぼれはよう似かようてござった」ははははと...
吉川英治 「新書太閤記」
...面ざしすらにわかに吉光の前に似かようてきたかに見えて端麗(たんれい)を加えたのも変り方の一つであったし...
吉川英治 「親鸞」
...ここにも現代の生存競争とか政界にも似かよう人間縮図が見られよう...
吉川英治 「随筆 新平家」
...においの似かようているものがある...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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