...まことにつかぬことを伺うようでございますが……」と遠慮しいしい何か恐ろしい物にでも触れるかのように怯(お)ず怯ずと言い出してきた...
橘外男 「逗子物語」
...これから直ぐに伺うように病院から光子さんの方い知らすいうことになったのんです...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...さっき伺うと、あなたは十六だそうですけれど、あたしは二十一なんですものね...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...よそほかから伺うところもございません...
中里介山 「大菩薩峠」
...夜など少し早めに伺うと...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...「なぜ」「僕にゃその心理作用が解らないから伺うんです」清子はやっぱり津田を見ずに答えた...
夏目漱石 「明暗」
...ちょっと伺うがね...
久生十蘭 「だいこん」
...うまくしてやられたわけですかね」「お話を伺うの...
久生十蘭 「蝶の絵」
...ここにいるだけだ……つかぬことを伺うようだが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...今夜中に私邸に伺うと確かに約束されましたという...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ややもすれば隙(すき)を伺うてトルーフルをちょろまかす...
南方熊楠 「十二支考」
...伺うはずですが宮中からお召しがあるので失礼します...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そのお葬式のお手つだいに行ったりしたものですから昨日は伺うことができませんでした」こんなことも言っている...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...貴僧なりと伺うているが...
吉川英治 「私本太平記」
...いろんな秘事を伺うておる」「こやつ...
吉川英治 「私本太平記」
...……きょうもこれへ伺うまでは...
吉川英治 「私本太平記」
...……いま伺うと、また大杯を強(し)いられるぞ」「御酒宴中か」光秀はふと、たじろぐような眉をした...
吉川英治 「新書太閤記」
...お召しによって伺うた師範林冲にござりますが」「なに...
吉川英治 「新・水滸伝」
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