...打明けます折もつい伸々(のびのび)と心苦しく...
泉鏡花 「薄紅梅」
...まことに伸々として懐かしいものが...
上村松園 「明治懐顧」
...いかにも心が伸々としたやうに言つた...
田山花袋 「道綱の母」
...宗次郎が死んで一番伸々するのは倉松で」「フーム」「遊び人の良助は女の怨だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...背丈(せたけ)などもすぐれて伸々(のびのび)として...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...あんなに伸々(のびのび)としてゐた男が...
林芙美子 「浮雲」
...――温泉が豐富で人氣のない夜更けの風呂場に伸々と體を沈めてゐると...
林芙美子 「大島行」
...ブルジョアの娘として伸々とそだつて来た寒子には...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...岩井繁雄はいかにも伸々した...
原民喜 「翳」
...寝床の上に伸々と横はることであるとしか思はれなかつた...
平出修 「逆徒」
...伸々として、引きしまつてゐるんだ...
牧野信一 「或る日の運動」
...砂地に近いところで伸々とした宙返りを打つた...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...さぞかし俺の心は伸々として...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...あたりのことには関心なく何か楽し気な思ひ出にでも耽つてゐる者のやうに伸々と空を仰いでゐるが...
牧野信一 「村のストア派」
...あなたはやや体の不安がすぎたようにふっくりと伸々と臥ていらしたわね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
藪田忠夫 「休日に」
...伸々(のびのび)と...
吉川英治 「親鸞」
...タイヤなどというものは頬張ってみたこともないように伸々(のびのび)しているのだ...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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