...打明けます折もつい伸々(のびのび)と心苦しく...
泉鏡花 「薄紅梅」
...まことに伸々として懐かしいものが...
上村松園 「明治懐顧」
...いかにも心が伸々としたやうに言つた...
田山花袋 「道綱の母」
...淋しいようでまた伸々とした自由さを私の心に伝えた...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...相變らず騷々しい野郎だ」南町御奉行指圖の仕事も一段落になつて伸々と煙草にしてゐるところへ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昔に比して甚だ自由で伸々して来た...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...背丈(せたけ)などもすぐれて伸々(のびのび)として...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...あんなに伸々(のびのび)としてゐた男が...
林芙美子 「浮雲」
...――温泉が豐富で人氣のない夜更けの風呂場に伸々と體を沈めてゐると...
林芙美子 「大島行」
...こんな伸々と自然のままな姿で生きていられる世界もある...
林芙美子 「新版 放浪記」
...北海道へ渡つて久しぶりに青い伸々とした空を見た...
林芙美子 「摩周湖紀行」
...森先生に伸々(のびのび)とそだてられていた私は...
林芙美子 「私の先生」
...今では伸々と手足を延して...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...」馬鹿に氣が伸々(のび/\)として來る...
三島霜川 「平民の娘」
...あなたはやや体の不安がすぎたようにふっくりと伸々と臥ていらしたわね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
藪田忠夫 「休日に」
...山岳美論虹山岳美論海洋は、廣さと、自由さと、伸々しさと、同時に動と靜との感じ、靜寂と叫喚、動亂と平穩との美を與へ、森林は集合生活、團體生活、複雜多樣、混淆秩序、一種複合の美を見せ山岳は立體的、彫刻的、線の美、面の美を盛り上げて動ぜざる姿を示す...
吉江喬松 「山岳美觀」
...部屋の中で伸々(のびのび)と身を横たえ...
吉川英治 「新書太閤記」
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