...更に又日本の菊花を愛せる伶※(れいへい)孤寂(こじやく)のゴンクウルを想(おも)へば...
芥川龍之介 「骨董羹」
...福一はかゝる伶俐(かしこき)ものなりしゆゑ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...春の伶人(れいじん)の鶯が着る鶯茶...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...露国革命前帝室歌劇部の伶人...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...表面(おもて)は蛟龍雲を吐(は)いて神有(じんう)の祕密をそめて見るや裏面(うら)には伶人額(ぬか)をたれて物思(ものも)ひ煩ふなよび姿才華悧悧たる眼(まな)ざしには工匠(たくみ)が怨(うら)みもこもりけんよ...
萩原朔太郎 「古盃」
...足利時代の連歌師よりも寧ろ平泉の秀衡若くは鎌倉將軍の幕庭に收容された歌人又は伶人の徒である...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...漢王即位の時伶人この曲を奏(こと)し...
久生十蘭 「魔都」
...伽藍過ぎ宮を通りて鹿吹きぬ伶人めきし奈良の秋風山川草木一切成仏といひ有情非情同時成道などといつて大乗仏教には人とその他とを区別しない一面がある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...お宮の中でも伶人らしく振舞つてそれぞれの楽を奏して来たが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...食草獣のうち象大きい馬より伶俐(れいり)で象ほどならぬが驢も馬より鋭敏だ...
南方熊楠 「十二支考」
...高官たちと堂下の伶人(れいじん)とで大合奏が行なわれるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...右に伶人(れいじん)レオニが開きぬといふ...
森鴎外 「うたかたの記」
...法成寺址(ほうじょうじあと)のさる伶人(れいじん)(雅楽寮(うたりょう)の楽師)の家だった...
吉川英治 「私本太平記」
...緑衣(りょくい)の伶人(れいじん)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...伶人(れいじん)たちが...
吉川英治 「親鸞」
...田舎伶人のあやしげな感覚によって...
吉川英治 「平の将門」
...何ぞ劉伶(りうれい)の(すき)を用ひんや...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...「劉伶の」それに対して...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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