...かれ等はその期待のみを伴侶にして板を竪てたやうな勾配の急な嶮しい山路をのぼつて来た...
田山録弥 「石窟」
...私達文芸を一生の伴侶にするものは...
田山録弥 「半日の閑話」
...そしてたゞ谷川の水の音を伴侶に深い高遠な學問にのみ心を注いでゐるのだつた...
田山花袋 「道綱の母」
...僕は至ってみすぼらしくもおかし気な一匹の驢馬を伴侶に...
辻潤 「ふもれすく」
...阿房めいた調子は――こちらまで魯鈍の伴侶にされさうであつた...
原民喜 「小さな村」
...獸のやうになつた伴侶にもう結びつけられてゐる...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私以上にその伴侶に近づいたものは嘗てない――これ以上にまつたく彼の骨の骨...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...老荘は到底孔孟の伴侶にあらず...
山路愛山 「唯心的、凡神的傾向に就て(承前)」
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