...糟谷(かすや)はいよいよ平凡(へいぼん)な一獣医(じゅうい)と估券(こけん)が定(さだ)まってみると...
伊藤左千夫 「老獣医」
...待合入りをする旦那(だんな)の估券(こけん)に触(さわ)る...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...青年に鎗込(やりこ)められると自己の估券(こけん)が下がる様に思って...
大隈重信 「我輩は何故いつまでもすべてに於て衰えぬか」
...どれだけ自分の店の估券にかかわるかをよく承知しているので...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...こんな意氣地のない良人の手で遊んでるのは第一君の估券が下る...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...慾に迷えば芸妓の估券(こけん)は下ってしまう...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...それもあまり估券にかゝはるような気がして凝つと堪(こら)へた...
牧野信一 「女優」
...御門構えの估券(こけん)にかかわる...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...估券(こけん)にかかわる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...これは估券(こけん)にかかわるからな...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索