...待合入りをする旦那(だんな)の估券(こけん)に触(さわ)る...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...之を估(う)りて售(う)れざらんことを恐れ...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...估計縁(こけいいんえん)...
田中貢太郎 「続黄梁」
...線香と花估(う)るゝ事しきりに小僧幾度か箒(ほうき)引きずって墓場を出つ入りつ...
寺田寅彦 「半日ある記」
...重(おも)なる商估(しょうこ)の手によりて行われ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...慾に迷えば芸妓の估券(こけん)は下ってしまう...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...売ろうと估(こ)かそうと疚しいことなんぞ少しもない...
久生十蘭 「魔都」
...それもあまり估券にかゝはるような気がして凝つと堪(こら)へた...
牧野信一 「女優」
...皆估(う)らん哉の人間どもでありましたから...
三田村鳶魚 「話に聞いた近藤勇」
...老母の手馴(てな)れのまぜめしがよく估(う)れた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...識る所の書估の云ふを聞くに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今又一書估の齎し来るに会つて購(あがな)ひ求めたものである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...川金は書籍の猶書估の手にあるものを買ひ戻して伊沢氏に還した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...夏剳記及附録抄の版を書估(しよこ)に与ふ...
森鴎外 「大塩平八郎」
...商估(しょうこ)の業(わざ)をも好まぬので...
森鴎外 「渋江抽斎」
...畢竟(ひっきょう)文士と書估との関係はミュチュアリスムであるべきのに...
森鴎外 「渋江抽斎」
...此二句は書估(しよこ)活東子が戲作者小傳に載せてゐるものと同じである...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...これは估券(こけん)にかかわるからな...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??