...糟谷(かすや)はいよいよ平凡(へいぼん)な一獣医(じゅうい)と估券(こけん)が定(さだ)まってみると...
伊藤左千夫 「老獣医」
...どれだけ自分の店の估券にかかわるかをよく承知しているので...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...之を估(う)りて售(う)れざらんことを恐れ...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...估計縁(こけいいんえん)...
田中貢太郎 「続黄梁」
...彼のえらさを如実に估価(こか)するには...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...こだわりのない叙述の奥に隠れた純真なものがあらゆる批判や估価(こか)を超越して直接に人を動かすのではないかと思う...
寺田寅彦 「備忘録」
...重(おも)なる商估(しょうこ)の手によりて行われ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...この度(たび)書估(しょこ)野田氏(のだし)またこの一小篇を取りて刊行せむとす...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...博覧会閉会の後(のち)巴里に留(とどま)り修学せんと欲したれど学資に乏しかりしかば志を変じ商估(しょうこ)となり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...売ろうと估(こ)かそうと疚しいことなんぞ少しもない...
久生十蘭 「魔都」
...それもあまり估券にかゝはるような気がして凝つと堪(こら)へた...
牧野信一 「女優」
...老母の手馴(てな)れのまぜめしがよく估(う)れた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...(私の頭は何という依估地頭だ!)こそこそ泥棒も滅多にはなかったのに――...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
...識る所の書估の云ふを聞くに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この人の手から商估(しょうこ)の手にわたったものがある...
森鴎外 「渋江抽斎」
...御門構えの估券(こけん)にかかわる...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...あなたの依估(えこ)ひいきな眼を正してあげるのです...
吉川英治 「剣の四君子」
...これは估券(こけん)にかかわるからな...
吉川英治 「源頼朝」
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