...糟谷(かすや)はいよいよ平凡(へいぼん)な一獣医(じゅうい)と估券(こけん)が定(さだ)まってみると...
伊藤左千夫 「老獣医」
...待合入りをする旦那(だんな)の估券(こけん)に触(さわ)る...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...青年に鎗込(やりこ)められると自己の估券(こけん)が下がる様に思って...
大隈重信 「我輩は何故いつまでもすべてに於て衰えぬか」
...どれだけ自分の店の估券にかかわるかをよく承知しているので...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...估計縁(こけいいんえん)...
田中貢太郎 「続黄梁」
...本当に十分に估価(こか)し玩味(がんみ)するためにはその後の三十年の体験が必要であったのである...
寺田寅彦 「科学に志す人へ」
...線香と花估(う)るゝ事しきりに小僧幾度か箒(ほうき)引きずって墓場を出つ入りつ...
寺田寅彦 「半日ある記」
...重(おも)なる商估(しょうこ)の手によりて行われ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...この度(たび)書估(しょこ)野田氏(のだし)またこの一小篇を取りて刊行せむとす...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...然るに二十年後の今日に到っては日本全国ビーヤホールの名を掲げて酒を估(う)る店は一軒もなく...
永井荷風 「申訳」
...いづれにしてもこれが商估の手に渡つて...
永井荷風 「来訪者」
...老母の手馴(てな)れのまぜめしがよく估(う)れた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...識る所の書估の云ふを聞くに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今又一書估の齎し来るに会つて購(あがな)ひ求めたものである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...夏剳記及附録抄の版を書估(しよこ)に与ふ...
森鴎外 「大塩平八郎」
...この人の手から商估(しょうこ)の手にわたったものがある...
森鴎外 「渋江抽斎」
...此二句は書估(しよこ)活東子が戲作者小傳に載せてゐるものと同じである...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...これは估券(こけん)にかかわるからな...
吉川英治 「源頼朝」
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