例文・使い方一覧でみる「伝法な」の意味

...――伝法な野郎共ときたら... ――伝法な野郎共ときたらの読み方
李孝石「蕎麦の花の頃」

...上品な玉露を飲みながら、伝法な語調で、「ひとのせい、時代のせいにするわけじゃないが、そんなのは嫌いだけど――悪時代に生きるには、こっちも悪のエネルギーを発揮しないことにはやっぱり、面白くない...
高見順「いやな感じ」

...その伝法な声はすごく魅力的だった... その伝法な声はすごく魅力的だったの読み方
高見順「いやな感じ」

...芸者商売はしてても……とそういう伝法な気持に... 芸者商売はしてても……とそういう伝法な気持にの読み方
豊島与志雄「話の屑籠」

...そのお嬢様に恐れ入っているこの伝法な女に対しては... そのお嬢様に恐れ入っているこの伝法な女に対してはの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...いささか伝法な肌合いもあるが... いささか伝法な肌合いもあるがの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...ずんぐりと肥った伝法な男で... ずんぐりと肥った伝法な男での読み方
中里介山「大菩薩峠」

...好んで斯（こ）んな伝法な口をきく... 好んで斯んな伝法な口をきくの読み方
野村胡堂「踊る美人像」

...伝法な調子は微塵もありません... 伝法な調子は微塵もありませんの読み方
野村胡堂「天保の飛行術」

...三宅坂あたりで振り落してやりまさア」運転手が伝法な口調でこたえた...
久生十蘭「あなたも私も」

...玉井さんの方も、田舎に珍しい、伝法な、……そういっては、なんですが、……ふりかえってもみたいほどの母の美しさに、ちょっと、気を惹かれていたらしいとのことです...
火野葦平「花と龍」

...衿（えり）のついた袢纒（はんてん）をひっかけた伝法な姿... 衿のついた袢纒をひっかけた伝法な姿の読み方
山本周五郎「お美津簪」

...吃驚（びっくり）するほど伝法な... 吃驚するほど伝法なの読み方
山本周五郎「花も刀も」

...――嬌（なまめ）かしいというよりは、伝法な、じだらくな恰好で、幹太郎はかっとなった... ――嬌かしいというよりは、伝法な、じだらくな恰好で、幹太郎はかっとなったの読み方
山本周五郎「花も刀も」

...さも伝法な口まねをしたって... さも伝法な口まねをしたっての読み方
山本周五郎「風流太平記」

...いくら伝法なふりをしたってな... いくら伝法なふりをしたってなの読み方
山本周五郎「風流太平記」

...美しい伝法な女子（おなご）はどうしたろうかなどと」「ああ... 美しい伝法な女子はどうしたろうかなどと」「ああの読み方
吉川英治「江戸三国志」

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