...もっとも疲れて休むことを望むのならば何もわざわざ山に登る必要はない...
石川欣一 「山を思う」
...もう少し飲んで休むことにしよ...
岩野泡鳴 「戦話」
...麦蒔(むぎまき)やいつまで休む老一人しまひまで見ずに廻状(かいじょう)年の暮十一月十七日 大崎会...
高浜虚子 「五百五十句」
...」といふ素朴の疑問に就いて鷹揚に首を振つて考へ、「砂浜の萩の花も、這ひ寄る小蟹も、入江に休む鴈も、何もこの私を批評しない...
太宰治 「お伽草紙」
...彼女は勤めを休むとはいっていたが...
田中英光 「野狐」
...身を休むる陣営もなく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...日陰で時間をかけてゆっくりと休むと...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...そこでお坊さんがちよつと休むと...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...母は何日も商売を休むし...
林芙美子 「新版 放浪記」
...サトウロクローが今日は中耳炎のやうな具合で休むと言って来た由...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...一すじの休むことのない憂鬱の放射となって...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...雨だと樽野は必ずN村行きを休むのであつた...
牧野信一 「円卓子での話」
...そういうときわたしたちはかなりしばらく考え出すために休む...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...もはや其方(そのほう)達も休むがよい...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...煙草のむようにこれをあけてすこし書いて休むというわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...取引所の業の隙を偸(ぬす)みて足を休むる商人(あきうど)などと臂(ひぢ)を並べ...
森鴎外 「舞姫」
...なにもかも忘れて悠くり休むことが出来る...
山本周五郎 「柳橋物語」
...かくのごとき「もの」が持つところの「あはれ」――「もの」が限定された個々のものに現わるるとともにその本来の限定せられざる「もの」に帰り行かんとする休むところなき動き――にほかならぬであろう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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