...予の自覚せざる利己主義に伏在したるものと做(な)さんか...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...何か非常な秘密が伏在しているのではないかと...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...何か飛んでもない錯誤が伏在するのではないだろうか...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...凡ての秘密が伏在しているのですわ...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...その根本には民族的競争が伏在するのである...
大隈重信 「大戦乱後の国際平和」
...そこに伏在していると存じます...
高神覚昇 「般若心経講義」
...そうしてこの思想の根柢には一種の浅薄な Rationalism が伏在する...
津田左右吉 「神代史の研究法」
...例えば仮に日本の人種や民族の由来が神代の巻の物語に伏在していはしないかと考えて見る...
津田左右吉 「神代史の研究法」
...天然がただものずきや道楽であのような週期的な構造を製作するとは思われないので何かそこに物理的な条件が伏在するであろうと想像するのはやむを得ない次第である...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...この場合の摩擦によって金だらいの規則正しい振動の誘発される機巧についてはまだよくわからないことがかなりに多く伏在しているのである...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...実はまず初めに自然弁証法と史的唯物論とが何等かの過程を通じて(ここにも亦同じ形の問題が伏在しているが)...
戸坂潤 「科学論」
...そしてそこに多くの伏在した弱点もあるのだが...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...税関戦・対内外思想戦・賃銀戦・対逓減利潤戦・対恐慌戦・等々が伏在するのだが...
戸坂潤 「社会時評」
...(尤もこの賛否には夫々の特別な理由が伏在しているのを忘れてはならないが...
戸坂潤 「社会時評」
...同岩形氏の横死の裏面に重大なる犯罪の伏在しおるを認め...
夢野久作 「暗黒公使」
...まつたくべつな理由が伏在してゐる...
吉川英治 「折々の記」
...何が最も大きく伏在しているかといえば...
吉川英治 「新書太閤記」
...第三勢力の伏在とか...
吉川英治 「随筆 新平家」
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