...ピアノとかは専門家(しやうばいにん)に負けないお伎倆(うでまへ)ださうだ...
内田魯庵 「犬物語」
...動物界の王と威張つておる獅子や虎や象や犀や鷲や蛇を対手(あひて)に戦つて日本犬(にほんいぬ)の鍛へ上げた伎倆(うでまへ)を見せたいのだ...
内田魯庵 「犬物語」
...釜師としての伎倆は...
薄田泣菫 「茶話」
...伎倆(はたらき)はあるしね...
徳田秋声 「新世帯」
...三人適所に伎倆を顯はせり」と云つてゐるが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...財嚢問題のみ彼れ星氏の如きは即ち此問題の解釋者として一種の伎倆を有する英雄なり彼れなくむば自由黨は殆ど亡びむ彼れは自由黨の純代表者にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...個人の伎倆に重きを置かざるがゆゑに...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...未だ政治家の任務に付て自己の伎倆を信ずる人に非ず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼れの性格、伎倆、及び政策は、伊藤公爵若くは大隈伯爵等の如く分明に表現せられざるが故に、国民は唯だ彼を政治界の一勢力として其の存在を認識する外、復た彼れの真価に就て何等の知る所なきものに似たり、例へば世人は彼を称して最も頑固なる保守主義の代表者と為すも、彼れの保守主義の如何なるものなるかを精確に領解するもの果して之れあるや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼(かれ)は自分(じぶん)の伎倆(うで)を恃(たの)んで居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...君にしてこの伎倆(ぎりょう)あらんとは...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...全く東風君独特の伎倆で敬々服々の至りだ」としきりに正直な人をまぜ返して喜んでいる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...政府の長老も内実は日本士官の伎倆(ぎりょう)を覚束(おぼつか)なく思い...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...少しも他人の手を藉(か)らずに出掛けて行こうと決断したその勇気と云いその伎倆(ぎりょう)と云い...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...少し伎倆(ぎりょう)を要する...
正岡子規 「病牀六尺」
...大幅の伎倆を知ることが出来ぬのは残念である...
正岡子規 「病牀六尺」
...己は遣って来る人の性質や伎倆(ぎりょう)や境遇を見て...
森鴎外 「里芋の芽と不動の目」
...しかし本来が確かな伎倆が底に光っていての業ですから...
山本笑月 「明治世相百話」
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