...ピアノとかは専門家(しやうばいにん)に負けないお伎倆(うでまへ)ださうだ...
内田魯庵 「犬物語」
...伎倆のすぐれてゐる割合に...
薄田泣菫 「茶話」
...伎倆(ぎりょう)一杯に丹精を擬らし...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...」「いくら伎倆があっても...
徳田秋声 「爛」
...個人の伎倆に重きを置かざるがゆゑに...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...大隈伯の威望と伎倆と有て僅に進歩黨の頽勢を支持すと謂ふべきなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...眞に伎倆ある政治家は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...未だ政治家の任務に付て自己の伎倆を信ずる人に非ず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼れの性格、伎倆、及び政策は、伊藤公爵若くは大隈伯爵等の如く分明に表現せられざるが故に、国民は唯だ彼を政治界の一勢力として其の存在を認識する外、復た彼れの真価に就て何等の知る所なきものに似たり、例へば世人は彼を称して最も頑固なる保守主義の代表者と為すも、彼れの保守主義の如何なるものなるかを精確に領解するもの果して之れあるや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...危機を脱(だっ)し得た安堵(あんど)と己が伎倆(ぎりょう)についての満足とが...
中島敦 「名人伝」
...全く東風君独特の伎倆で敬々服々の至りだ」としきりに正直な人をまぜ返して喜んでいる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その寄宿学校を経営してござる女の校長先生の常識と伎倆によって左右されるものである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼が『万葉』を学んで比較的善(よ)くこれを模し得たる伎倆(ぎりょう)はわが第二に賞揚せんとするところなり...
正岡子規 「曙覧の歌」
...普通ならば「夫に持ちたい」といふばかりにて結ぶべきを更に一歩を進めて「其子うまさむ」といふ處作者の伎倆を見るに足る...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...しかし立派な伎倆だと認める...
森鴎外 「夏目漱石論」
...伎倆や力量を進めさせに...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...襄喜んで再び江戸に下り大に其伎倆を試みんことを期せり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...この大作を無造作に引き受けて速やかに仕上げた伎倆は全く驚歎に値する...
山本笑月 「明治世相百話」
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