...時に之等に伍して...
石川啄木 「閑天地」
...京伝や馬琴の流を汲んだ戯作者の残党が幇間(ほうかん)芸人と伍して僅かに余喘(よぜん)を保っていたのだから...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...これは永く水中の魚類に伍して貝殼や藻や蟲類が手足に取りついてゐる己れの醜さを耻ぢたからである...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...同じ年ごろの子供に伍しても...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...欧米諸国に伍して進んで衡(こう)を中原に争わねばならぬものの如く見える...
中島敦 「斗南先生」
...こういった役人連のあいだに伍して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...伍して快しとしないというのかも知れない...
牧逸馬 「双面獣」
...この国をして他国民に伍してその地位と力とを維持し得せしめる程度であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...私はこの諸君の中に伍して多少の新見解を述べたのみである...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...世界の作に伍して...
柳宗悦 「民藝四十年」
...自分と参右衛門と落伍しているのに代って...
横光利一 「夜の靴」
...いつぱいに流れて行く群衆の中に伍して...
吉川英治 「折々の記」
...――たとえ敵の司馬懿や張(ちょうこう)がいかほど世に並びなき名将であろうと、自分も多年兵法を学び、わけて年も弱冠の域をこえ、なお何らの功を持たないでは世に対しても恥かしいと云い、「量(はか)るに、街亭一つ守り得ないくらいなら、将来、武門に伍して、何の用に足りましょう...
吉川英治 「三国志」
...――近ごろ多い武者修行の群に伍して...
吉川英治 「新書太閤記」
...尾濃三万の中に伍して...
吉川英治 「新書太閤記」
...当代の武将に伍しても...
吉川英治 「新書太閤記」
...およそ知識程度のひくい人々のあいだに伍して...
吉川英治 「親鸞」
...姿を借りてその群れの中に伍していたか...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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