...少くともさうしようと企てるものが科学者である...
有島武郎 「描かれた花」
...この時私達の個性は必ずかかる物質的な材料に対して反逆を企てるだろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...理想主義者とは恰(あた)かも重き鉄槌を振りまはし義務と云ふ概念の砂礫を道路に打ち込み以て他人の旅行を容易ならしめんと企てるが如き人である...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...野本氏があの様な復讐を企てるというのも随分尤もなことだったし...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...つまらぬ旅行を企てる...
太宰治 「佐渡」
...私もまたこれを企てることを恐れなかった次第であります...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...相当思い切った諸般の改革を企てるようになった...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...教学主義を以て理科教育や科学的精神の教育を企てることが如何に無意味であるかを...
戸坂潤 「読書法」
...少し筋の通った評論を企てる時には全く愚にもつかぬ評論家に堕するという事実は...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...やがては人類の世界の世界的幸福を企てることができるのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...勝つたものも敗けたものも朝廷に對して叛亂を企てる意思がなかつたといふことが明白になつた以上は...
内藤湖南 「維新史の資料に就て」
...津田生が飛行機の発明を企てるに至った最初の動機というものは...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは盲人に色彩の性質と美との説明を企てるようなものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...――世界の将来における徳性と罪悪との相対比例を計算しようと企てるのは馬鹿と僭越との骨頂ではあるが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...優れた事を企てるでもないものは...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...何事を企てるにしても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...農を営もうと企てることは有り得ないであろう...
柳田国男 「海上の道」
...その摂取を企てるに至った...
和辻哲郎 「鎖国」
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