...多分われわれは、われわれがどれかの道でふるまい、企て、乗りだした結果、古い衣を着た新しい人間だと自ら感じるようになるまでは、そしてそれを着つづけることは古い瓶に新しい酒を入れておくようだと感じるまでは、古い服がいかほどぼろぼろになりよごれていても、新しい服を買いこむべきではないであろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...承久の乱とやらにて北条氏は気が狂つてさへ企て及ばぬほどの大逆の罪を犯しましたさうで...
太宰治 「右大臣実朝」
...民衆に対する説得力を確保しようと企てている...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...又或る必要からこの伝統の偶像再興を企てつつあるのは...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...常に閣下の椿山荘に会合して当時の内閣を破壊するの陰謀を企てたり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その勤務先の異動を企てているまでです...
中里介山 「大菩薩峠」
...それには役者の創意がなければ企て得ない仕事であつた...
野上豊一郎 「演出」
...万一謀反(むほん)の企てでもあっては一大事だから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は奈良に於いて美術研究をしようと企てたことはなかった...
正宗白鳥 「冬の法隆寺詣で」
...たびたびこれを止めようと企てたが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それを買うことは所詮(しょせん)企て及ばぬと云う諦(あきら)めとが一つになって...
森鴎外 「雁」
...(ウェルギリウス)そんな大がかりな仕事を企ててはいけない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは乱暴で・とっぴな・企て(c)から生れた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これを訳そうと企てるのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何事を企てるにしても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは皮浅な眼で私たちの企てを解釈した報道に過ぎない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その利益が犠牲にされる植民地と同様に母国自身にとっても有害であることを説明せんと企てた...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...そこで幕府のみならず民間にもこの貿易を企てるものが輩出したのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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