...木村さんは米国でいろいろ事業を企てていらっしゃるんだけれども...
有島武郎 「或る女」
...最も強く運命に力強い反抗を企てなければならぬ筈だ...
有島武郎 「運命と人」
...それは科学者がその経験物を取り扱う態度を直ちに生命にあてはめようとする愚かな無駄な企てではないか...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...其企てが又、今の様に何の障害(さはり)なしに行はれる事が無いので、私の若い精神は断間なく勇んで、朝から晩まで戦場に居る心地がして居た...
石川啄木 「菊池君」
...諸君の企てた新運動の初期の心持に立還つて見る必要はないか...
石川啄木 「弓町より」
...四十年を費して貴様に復讐を企てたことが何よりの証拠ではないか...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...どうかこの争いを止めることを企てようという説が...
大隈重信 「平和事業の将来」
...それと同時に自分の技芸にも一飛躍を企てようとするのは...
薄田泣菫 「茶話」
...死ぬことを企てたというだけで...
太宰治 「姥捨」
...自分の企てた計畫を堂々と攻撃した揚句...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...どうして素性を偽ろうと企てたものか...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...上海の傳道印刷會社からその製法を學びとらうと企てては失敗してゐた人間だつたこと...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...今日の数学(総合・数解析・幾何学を含めて)が意識的に経験や実在から独立な体系を持とうと企てることは...
戸坂潤 「科学論」
...ある真面目(まじめ)な人々は公衆の衛生を目的とした戦いを――まだごく微弱なものではあったが――企てていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ゴンクウルはその著『歌麿伝』の終(おわり)において広重がしばしばその板行絵の色摺をして歌麿盛時の如くならしめんと企てたれど遂(つい)に不可能なりし事を記(しる)したり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...これが排斥運動を企てつつあることは...
中里介山 「大菩薩峠」
...一王国の生活を企てている...
中里介山 「大菩薩峠」
...無神論者に対して確立し証明しようと企てているのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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