...余輩(よはい)いまだ仏教の熱心家にして教理のために大事業を企てし人あるを聞かず...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...海を渡るべき巨船が山の上の航行を企てたところは...
海野十三 「地球発狂事件」
...国外追放を企てたのである...
高見順 「いやな感じ」
...これを窒息させ死にいたらしめむと企てた...
太宰治 「古典風」
...これをことごとく信用するとすれば自分の企てている統計的研究の結果が...
寺田寅彦 「火山の名について」
...これは非常によい企てである...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...やがては人類の世界の世界的幸福を企てることができるのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...伊藤侯の企て及ばざる所と爲す...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...この両デカダンが銀ブラを企てることもありそうなことではあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...大藩に倚(よ)って謀叛でも企てるようなことになれば...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...古代人1)であると現代人であるとを問わず同様のことを企てた者がいずれも成功しなかった事実と相俟って...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...私がその失敗の後に非常な焦躁(しょうそう)と不安とを感じたことをもって見れば私の企ての動機のなかに不純なものが含まれていたことは明らかである...
三木清 「語られざる哲学」
...「何のためにお前はそういうことを企てるのか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...半世紀以上も廃れていたこの布は、近時丹波国氷上郡佐治近くの大燈寺を中心に、復興が企てられ、再び糸を紡ぐ者、染める者、織る者が力を協せるに至った...
柳宗悦 「京都の朝市」
...あらゆる企てに於ていつも優秀な人を出しているポルトガル国民全体の如く...
和辻哲郎 「鎖国」
...一時は独立して遠征を企てようとしたほどであった...
和辻哲郎 「鎖国」
...インカは前と同じようにそういう企てのあり得べからざることを弁明したが...
和辻哲郎 「鎖国」
...これまで永い間どの武将も企てなかった京都築城のことを考え出したのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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