...その場合にニウトンの式は任意に速く動く質点には成り立たないで...
アルベルト・アインスタイン 石原純訳 「相対性理論」
...人々は各々その好むところに従って任意にこの語を用いているようであり...
津田左右吉 「日本精神について」
...一度現われたと寸分違わぬ光景を任意にいつでもカットバックしフラッシュバックすることもできる...
寺田寅彦 「映画芸術」
...即ち吾々は継起の過程をば任意に前へも後へも辿れるのであって後の出来事が前の出来事に依存すると見るのが因果的な見方であり之に反して前の出来事を現在の即ち後の出来事に依存すると見るのが有極的な finale 見方であるとする...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...幾何学の公理は経験乃至直観と何の関わる処もなく唯だ数学者の任意によって産まれるものである...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...こういう事例は任意に一般的に引用出来るから...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...人間の生活から遠い非人間的空間は任意に非ユークリッド的であることが出来る...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...人々が任意にどの側にでも立てる場合...
戸坂潤 「思想としての文学」
...種々の捕捉や喪失を任意になし得るようにするには...
豊島与志雄 「夢の図」
...任意に人の心を悦(よろこ)ばしむ...
夏目漱石 「虞美人草」
...非我の事相を任意に建立(こんりゅう)するのとの差になります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...(特別の場合を除いては)個人の全面性格のある顕著な特性を任意に抽出(ちゅうしゅつ)して...
夏目漱石 「創作家の態度」
...任意に自分の嗜慾(しよく)を満足するという彼女の条件は直(ただ)ちに成立した...
夏目漱石 「明暗」
...任意に國務大臣を罷免することができる...
日本国 「新憲法の解説」
...吾々が任意に上下し得るもの...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...主體的なものは歴史的世界の認識にとつて任意に除き去り得或は除き去らねばならぬ要素でなく...
三木清 「歴史哲學」
...この砦にお這入(はいり)になるや否や、城主の席も総ての9270物もお手にお入(いれ)になったあなたを、任意に、誠実に、おみ足の下(した)に伏して、主君と仰がせて下さいまし...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...任意に作為されたものではない...
柳宗悦 「工藝の道」
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