...――まあ肌身を任せると云へば...
芥川龍之介 「お富の貞操」
...這般(しゃはん)の消息は解し得る人の推諒(すいりょう)に任せる...
伊藤左千夫 「春の潮」
...まして外国教師の哲学を担任せるものとしてブッセだのケーベルだの...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...しかし私はその写真を瞼(まぶた)に描きながら、女に身を任せる...
田中英光 「野狐」
...弱者を強者の貪食(どんしょく)に任せるばかりです...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...恋せる女が眼をつぶって身を任せるのと同様に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「もう運に任せる外はありません...
豊島与志雄 「生あらば」
...彼は成り行きに任せるのほかはなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...中学校は万人の意に任せる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わしに任せる……それは真実(ほんとう)か...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の机の上の整理さへ安心して任せることは出來ません...
長塚節 「教師」
...悲喜(ひき)こもごも至(いた)る二人の顏(かほ)附たるやお察(さつ)しに任せる次第だ...
南部修太郎 「下手の横好き」
...その激しい抱擁に任せるのでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ずいぶん危い仕事じゃありませんか」「そうかも知れぬ」「間違えば命に拘(かかわ)りましょう」「素(もと)より生死は天に任せる」「余吾之介様」「何んだ」「これっきりお別れになったらどうしましょう」何時(いつ)の間にやらお秋は...
野村胡堂 「十字架観音」
...こっちに任せるとのこと...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...成り行きに任せるしかない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...他の事はどうでも天に任せると云う気持もあった...
水上滝太郎 「九月一日」
...家のこと全部を西の対へ任せることにした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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