...そのなすがままに任せる上に...
泉鏡花 「婦系図」
...あの人たちに任せるより他は無いよ...
太宰治 「新ハムレット」
...等の理由は想像に任せる...
谷崎潤一郎 「鍵」
...自然の勢に任せるより外はない――とそういうことを...
豊島与志雄 「椎の木」
...身をうち任せる――あたかも赤ん坊のように――のほかはなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人は只運命に任せる外はない...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...恍惚(こうこつ)として其の勢に身を任せるほかはない...
中島敦 「光と風と夢」
...然しかういふ相談を掛けた以上もう彼は其の養子に身を任せるといふことは義理の上にも出來なく成つたのであるから先生も能く考へてくれと松田は平生にませたことを附け加へた...
長塚節 「開業醫」
...御自分のお部屋に移(うつ)すのを手傳つて――これは若い男に任せるわけに行かないから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なりゆきに任せる...
林芙美子 「あひびき」
...そのなすがままに任せることも出来たはずだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...僕にレコード以外のことは一切任せると言ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...君のいゝやうに任せる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...亡びるものの亡びるに任せるのが...
正宗白鳥 「冬の法隆寺詣で」
...西洋人に身を任せる事を競ふ女と共に...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...そんならその煩はしい事を人に任せるかといふと...
森鴎外 「魔睡」
...経営を任せる商人との契約書とか...
山本周五郎 「落ち梅記」
...妻がお側におりながらやみやみお首級(しるし)を人の辱(はずかし)めに任せるわけにはまいりませぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
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