...なれなれしく肌(はだ)を任せるのを見た時には...
芥川龍之介 「偸盗」
...この男は君に任せる...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...それはカレイ港を彼女の管理に任せることである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...それは人々の意見に任せるとしよう...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...吾々は科学上の仕事を科学者乃至学者という専門家に任せる他はない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...私は激情の跳梁に任せるより他はない...
外村繁 「澪標」
...あるいは彼に飽きはてたがようにそのなすままに任せることがあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...身を任せる――言句(ごんく)は絶え果てた……男一匹がこの女のためにさんざんに翻弄(ほんろう)されていたのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...この城を二人に任せる限り...
中里介山 「大菩薩峠」
...石原の利助の子分達に任せる外はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...信仰と愛とにより啓示に身を打任せることにおいて...
波多野精一 「時と永遠」
...丸尾に任せると言った...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...――私は終ひにこれは何うも自然に任せるより他はないと觀念して...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...えりぬきの享楽に身を任せる人の...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...しかして読者の想像に任せることとしよう...
村山俊太郎 「平泉紀行」
...ところが工人たちは反復する仕事に自分を任せるため自分を静かにさせます...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...おらあもう自身番に任せることにしたんだ」茂次は平助に振向いて...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...それじゃホントの犯人が……別に……」「居るか居ないかは貴方のお考えに任せるわ...
夢野久作 「二重心臓」
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