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種田山頭火 「旅日記」
...われらが母と仰ぐ...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...これについてはその方面の学者たちの示教を仰ぐほかはないのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...境内に進入(すすみい)って近く本堂の建築を打仰ぐよりも...
永井荷風 「日和下駄」
...お光を仰ぐために...
中里介山 「大菩薩峠」
...天を仰ぐ……それから又ポツリポツリと筆を進める...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...外へ出て仰ぐと、母屋と五戸前(いつとまへ)の土藏は切褄形(きりづまがた)の屋根を並べて、二月の空つ風がその間を刄(やいば)のやうに吹き拔けますが、何處から飛んで來たか、散々に破れた大きな凧(たこ)が一つ、金藏の嚴重に閉つた二階窓の扉の鐶(くわん)に引つ掛つてバタバタして居るではありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...靜かに仰ぐ淺黒い顏は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...窓掛の間から空を仰ぐと...
牧野信一 「夜見の巻」
...あなたのお首か」「今、眼に見せてやる」呂布が、自身の剣へ手をかけると、陳大夫は、天を仰ぐように、「ああ、ご運の末か...
吉川英治 「三国志」
...朝廷を仰ぐにも、帝位についての観念も、この大陸の民は黄龍鳳凰を考えるのと同じぐらいなものしか抱いていなかった...
吉川英治 「三国志」
...太后の出御を仰ぐのは...
吉川英治 「三国志」
...久しぶりに春の天日を仰ぐような心地です」と...
吉川英治 「三国志」
...勅裁を仰ぐにいたろう...
吉川英治 「私本太平記」
...信長の出馬を仰ぐことが万全と信じたのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...ふと内陣の壇を仰ぐと...
吉川英治 「親鸞」
...お通を仰ぐのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...土橋の上を仰ぐと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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