...一々差図を仰ぐのだそうです...
芥川龍之介 「妖婆」
...彼れは始めて陽を仰ぐやうに陽を仰いだ...
有島武郎 「潮霧」
...馬の前足は大方仰ぐのみなれど...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...夕日まぶしい銅像を仰ぐ涸れはてゝ沼底の藻草となつてしまつて波の音たえずしてふる郷遠し波音遠くなり近くなり余命いくばくぞお茶を下さる真黒な手で青島即事・白浪おしよせてくる虫の声十月一日曇...
種田山頭火 「行乞記」
...もういくらもない』正夫は小松の並んだ中にうねうねと曲りくねつて通じてゐる細い路を仰ぐやうにして見て...
田山録弥 「磯清水」
...その明り取りの高い窓を仰ぐ途端に...
中里介山 「大菩薩峠」
...之を拜するもの叩頭感泣して殆んど仰ぐものなし...
長塚節 「草津行」
...血だらけの顔を振り仰ぐのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...材料を支那(シナ)や印度(インド)に仰ぐが...
柳宗悦 「陸中雑記」
...五階の千鶴子の窓の灯がもう消えたかと思って仰ぐと...
横光利一 「旅愁」
...さう思つてそなたを仰ぐと...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...そらいろの四階の家を仰ぐ時...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...灰色の空をかすめる鴻(こう)の影を時たまに仰ぐくらいなものであった...
吉川英治 「三国志」
...彼のいる府門の柱を仰ぐと...
吉川英治 「三国志」
...府中の城下から仰ぐと...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかも身長(みのたけ)仰ぐばかりであり...
吉川英治 「新・水滸伝」
...振仰ぐと、山家の少女と、お寺の娘さんたちでもあろうか、高い観音さまの台座からその巨大な膝を巡りまわって、三、四人が腰かけてみたり、歌いたそうな眸をしたり、ちょうど、菩薩を繞る飛天女(ひてんにょ)のように、戯(たわむ)れていたのだった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...楚(そ)の屈平を仰ぐ...
吉田松陰 「留魂録」
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