...くらい色の水をすかして上を仰ぐたんびに...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...それを上に仰ぐようになったとたんに...
海野十三 「空中漂流一週間」
...村落つき、田疇へ來て、足先仰ぐ...
大町桂月 「房州紀行」
...この講堂の塔の電氣時計を振り仰ぐ...
太宰治 「逆行」
...これについてはその方面の学者たちの示教を仰ぐほかはないのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...天日を仰ぐような朗らかな時勢が来ることを...
中里介山 「大菩薩峠」
...駒井船長の指揮を仰ぐことの代りに...
中里介山 「大菩薩峠」
...朔風、雲に紛う日本海より、西に仰ぐ乗鞍岳、北に見下ろす風吹(カザフキ)諸山を越え、雪をけずって吹きあげ、吹きつけ、雲も無い碧空に、雪煙をキラキラとまき散らす...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...仰ぐと空の中でただ音(おん)だけがする...
夏目漱石 「永日小品」
...泣いたり暴(あば)れたり」お濱の眼(め)――訴(うつた)へるやうに平次を仰ぐ黒い眼は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...急ぎ上司へ通告して指揮を仰ぐ...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...空を仰ぐことは六ヶ敷い大木の梢を見あげた...
牧野信一 「山を越えて」
...窓掛の間から空を仰ぐと...
牧野信一 「夜見の巻」
...その変らないすがたを仰ぐと...
吉川英治 「剣の四君子」
...井の底から天日を仰ぐにも似ております...
吉川英治 「三国志」
...怪しんで人々が天を仰ぐと...
吉川英治 「三国志」
...勅裁を仰ぐにいたろう...
吉川英治 「私本太平記」
...仰ぐと、月がある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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