...以前の日本はひらがなやカタカナなどの仮名文字が主流で、邦字はあまり使われませんでした...
...「この書類には仮名文字で書いてください」...
...「初めて日本語を勉強する人には、まず仮名文字を覚えることが大切です」...
...「この小説は仮名文字で書かれているので、読みやすいです」...
...「アメリカ人の友達に仮名文字の読み方を教えている」...
...余が学校を訪われ君が祖父故葛原勾当自記の四十余年間に亘れる仮名文字活字日誌を示され...
太宰治 「盲人独笑」
...お前のその絆纏(はんてん)に染めてある仮名文字は...
中里介山 「大菩薩峠」
...仮名文字が一列に染め出されている...
中里介山 「大菩薩峠」
...次のは片仮名文字入りで...
中里介山 「大菩薩峠」
...この仮名文字こそ国字であるが...
中里介山 「「峠」という字」
...拙(まず)い仮名文字でたった三行(みくだり)ばかり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...得体の知れない仮名文字が二十五ある」「ヘエ――」差し覗くまでもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...覚束(おぼつか)ない仮名文字で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...支那(しな)の紙のじみな色をしたのへ、漢字を草書で書かれたのがすぐれて美しいと宮は見ておいでになったが、またそのあとで、朝鮮紙の地のきめの細かい柔らかな感じのする、色などは派手(はで)でない艶(えん)なのへ、仮名文字が、しかも正しく熱の見える字で書かれてある絶妙な物をお見つけになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...という同じ仮名文字の重なったぐあいは...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...茶山の仮名文字を用ゐること常よりも稍(やゝ)多かつたのは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」わたくしは榛軒の妻志保が始て柏に仮名文字を授けたのは此頃であつたかと謂(おも)ふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...たおやめの書いた仮名文字ののしという恰好(かっこう)で...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...つまり農民の隠居などにも仮名文字が書けるようになるまで...
柳田国男 「雪国の春」
...おまえ文字が読めるか」「仮名文字だけでございます」「ではざっと話して聞かそう」光辰は書類の内容をあらまし語ってから...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...子どものような仮名文字で...
吉川英治 「私本太平記」
...しかし仮名文字は漢字の日本化ではなくして漢字を利用した日本文字の発明であり...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...室町時代末期の民衆の間に行われた文芸の作品――ほとんど仮名文字ばかりで書かれ...
和辻哲郎 「鎖国」
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