...ロシアの封建制度と其の寄生虫共を仮借なく非難したものであつた...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「死んだ魂」
...苟(いやしく)も政府の行動にして一点の過(あやま)ちあれば仮借なくこれを指摘し...
大隈重信 「選挙人に与う」
...風は仮借なく隙間から飛込んで来...
原民喜 「廃墟から」
...風は仮借なく隙間(すきま)から飛込んで来...
原民喜 「廃墟から」
...随員も法令にしたがって仮借なく処罰された...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...たとえ上長であろうと仮借なく摘発して...
久生十蘭 「魔都」
...彼があらゆる方面から仮借なく罵倒されたのは言うまでもないことで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...寸分の仮借なく声ならぬ「声」はせせら笑って――...
正岡容 「小説 圓朝」
...嵐よ仮借なく吹き捲って徒らな瑣事と饒舌に曇った私の頭脳を冷せ...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...魏帝の使いは仮借なく居を訪れて...
吉川英治 「三国志」
...蜀は仮借なくこれを追い込み...
吉川英治 「三国志」
...やがて頼朝が、同列の盟友や骨肉たりとも、仮借なく、これを血の粛清に屠(ほふ)り去ってゆく悲劇の下地も、すでに地表に見え出していましょう...
吉川英治 「随筆 新平家」
...雨は仮借なく横なぐりに降った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...折や場合に仮借なく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...この間にまごついてなどいると、仮借なく、がなりつけられる、張り仆される...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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