...仮令(たとえ)諸君がかの古の希臘(ギリシア)の提燈(ランタン)を携へて探しまはつても...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...仮令(たとえ)いたいけな子供の願いとはいえ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...仮令(たとい)在家の老若(ろうにゃく)を何千人何万人召捕らるるとも...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...仮令(たとい)自分が芳子をその二階に置いて監督しても...
田山花袋 「蒲団」
...仮令(たとい)大和の本教会(ほんきょうかい)は立派な建築を興し...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...然し殺意を起してから仮令五分間でも考えるひまがあったとしたら...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...仮令、肉体的に、性的には調和した夫妻ではあったろうが、精神的には淋しかったのではないか、それで俺にいろいろ話したのではないのか...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...又子の方より言えば仮令(たと)い三十年二十五年以上に達しても...
福沢諭吉 「女大学評論」
...仮令い表面(ウワベ)の虚偽(うそ)にても其妻が妾を親しみ愛して...
福沢諭吉 「女大学評論」
...仮令い直に家業経営の衝(しょう)に当らざるも...
福沢諭吉 「女大学評論」
...仮令(たと)いその子を天下第一流の人物...
福沢諭吉 「教育の事」
...仮令い下女下男数多(あまた)召使う身分にても...
福沢諭吉 「新女大学」
...仮令(たと)い教師先進者に行逢(ゆきあ)うとも丁寧に辞儀するは無用の沙汰(さた)なり...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...仮令(たと)い役人にならぬでも...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...仮令乗つてゐるこの船が...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...仮令(たとい)椅子の足になっても...
宮本百合子 「印象」
...公の病は仮令何人をして治せしめようとも...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかし仮令(たとい)...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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