...仮にそれを茶立虫の声だときめておくまでの事で...
薄田泣菫 「茶立虫」
...井戸端に仮に積み置く冬木かな十二月二十五日 鎌倉俳句会...
高浜虚子 「六百句」
...もし仮にそれが絶対運動であるとすれば...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...又理論乃至哲学が仮に分科的であり...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...仮にその支配力が一種物理的な強力さを持っていたにしても...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...仮に広義国防ではなくて「社会政策」か「国民生活安定」にしても...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...教育者自身に対する統制は仮に上級学校や大学へ行けば意義が薄くなるとしても...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...これを仮に鏡となしたらば...
樋口一葉 「あきあはせ」
...仮にも優しう言ふてくれる人のあれば...
樋口一葉 「わかれ道」
...仮に基準であるとしても...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...仮に佐藤春夫が小説家として非常にすぐれていて...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...仮に猩々を逃がした男がゐるとして...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...おろしけりの詞さへ仮に許して見れば...
正岡子規 「病牀六尺」
...仮に芝田町(しばたまち)一丁目十二番地に住んだ...
森鴎外 「渋江抽斎」
...仮にスギナという語が前に出来ていたにしても...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...仮に啼き声から直接に出たと言われぬまでも...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...――かくてこそ一家は円滑に、その営みはよく治まって参りますが、仮に、その家の主が、奴(ぬ)ともなり婢(ひ)ともなり、独りですべてをなそうとしたらどうなりましょう...
吉川英治 「三国志」
...家老の大村郷左衛門(おおむらごうざえもん)の一子大村主水(もんど)を仮に藩侯の準養子として...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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