...けれども売り価は新らしい本でも買い価の半ば以上になったことはなかった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...愚なる刺客は大なる政治家以上に興奮する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...あの必要以上に大規模と見える市街市街の設計でも一斑を知ることか出来るが...
有島武郎 「北海道に就いての印象」
...それは必要以上に賞讃することよりもっと悪い...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...これだけ以上になつては困る...
種田山頭火 「行乞記」
...一丈以上にも伸びた古木が山一面にさき続いてゐるところ...
土田杏村 「あしびの花」
...それ以上に及ぶものではないのであるが...
戸坂潤 「社会時評」
...*彼が東京のイルミネイションを見なくなってから二週間以上にもなっていた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...これは必要以上に押しつけて来るとしか思われない...
中里介山 「大菩薩峠」
...これ以上には人類は住んでいないことなどをも知りましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...必要以上に真摯だ...
中原中也 「近時詩壇寸感」
...感謝が感謝以上になったのでもある...
夏目漱石 「三四郎」
...でも」十六の小娘からこれ以上に何にも引出せさうもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これらの人々もおそらく権力を得ないうちは他の人以上に悪い人間ではなかったであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...前世紀の前半中農業は商業以上に繁栄したと思われるが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...非礼である以上に残酷なことだと思います...
三好十郎 「恐怖の季節」
...これ以上に根本的な工藝問題はないのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...それ以上には鼻の表現の価値も権威も認められぬという事であります...
夢野久作 「鼻の表現」
便利!手書き漢字入力検索