...小人二銭の木戸をとった代償として...
海野十三 「三人の双生児」
...代償として別の画をはめていったものでありまして...
海野十三 「すり替え怪画」
...代償として越後の草倉銅山が小野組から相馬家へ引き渡された...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...代償としてその愛せざる男より...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...所謂新カント派の批判主義はこの実証主義の主張に対抗して、哲学が、自然の問題に就いて云えば、自然科学の基礎づけ(方法論)を独立に与える資格を有っているという理由によって、哲学を自然科学の侵略から護ろうとしたが、その代償として、哲学が直接に――自然哲学というような形で――自然を問題とすることを厳重に戒めた...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...けれどもヒトラーはその代償として...
戸坂潤 「社会時評」
...之は模写説の代償としての十字架である...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...小料理屋の小娘に対する代償として...
豊島与志雄 「常識」
...晝間の生活の代償として...
萩原朔太郎 「夢」
...この巨大な被害の代償としてカナダの割譲をもとめるという考え方は...
服部之総 「黒田清隆の方針」
...ご主人は」自由の代償として夫が今どこにいるか知らない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...帰りにはその代償として金の頸鎖や胸かざりやいろいろな貴重品も年少の奴隷たちも黒い髪と黄ろい髪の女たちも島ぐにの王たちの宝石の飾りある刀剣も思いのままに与えることが出来ると思って海賊たちは快く笑った...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「剣のうた」
...彼らはその従前の職業では国の食物の一定部分を消費しその代償として若干の絹とレイスとを残した...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その代償として當分の飮代(のみしろ)をつかませた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...けれどもかの女自身にとってはその貼札の代償として生涯の生き方を決定されたのである...
山本周五郎 「新潮記」
...窮地に逐(お)い込まれた寅寿がおのれの危険の代償として真実を告白したことを読んだ...
山本周五郎 「新潮記」
...その生命を代償として...
夢野久作 「暗黒公使」
...しかしそれらのものの代償としてわれわれがいかに多くを失ったかということもまたわれわれは承知していなくてはならない...
和辻哲郎 「鎖国」
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