...大成は何もいわずにただ母の代わりになってはたらいた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...その代わりに、それは不器量(ぶきりょう)な、二目とは見られぬような若い女が乗った...
田山花袋 「少女病」
...「ノン」の代わりに「いや」を插入(そうにゅう)し「ヴーザレヴォアル」のところへ「まあ見たまえ」をはめ込んでも効果においてはほとんど何もちがわないのである...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...こういうものに長い間慣らされて来たわれわれはもはやそれらから不調和とか矛盾とかを感ずる代わりに...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...堅吉の頭は休まる代わりにかえってまた忙しくならなければならなかった...
寺田寅彦 「球根」
...それがために後日できそこないの汽船をこしらえて恥をかくであろうことの厄運(やくうん)を免れた代わりに...
寺田寅彦 「田丸先生の追憶」
...器底の色素粒の代わりに地上のねずみの死骸(しがい)を置きかえて考えると...
寺田寅彦 「とんびと油揚」
...冬の酷寒には水滴の代わりに美しい羽毛状の氷の結晶模様ができる...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...癌のやっかいなことは外科手術で切り取ってもすぐお代わりが芽を出す...
寺田寅彦 「破片」
...ある箇所では先をつづける代わりに初めをくり返し...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その代わりとして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...寝室で催眠薬の代わりに読んでくれるとも伝えられている...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...みずから天に代わりて事をなすとは商売違いもまたはなはだしきものと言うべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...しばらく私の代わりをしたら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...その人は白いだぶだぶの麻服を着て黒いてかてかしたはんけちをネクタイの代わりに首に巻いて...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...だれがあなたの代わりになって私を慰めてくれる者があると思って立って行くのだろうと思うと恨めしいのよ」と言って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一日も早くそんな物の代わりを作って...
柳田国男 「雪国の春」
...たちまち官兵と入れ代わりになり...
吉川英治 「新・水滸伝」
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