...こんな事にまで現代ふうの見方を持って来るとすれば...
寺田寅彦 「芝刈り」
...クリュセーイスの身に代ふる好き賠償を收むるをわが許さざる故をもて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...滅びゆきたる数々に代ふべき石にいたづらに入江に高く堆(うづ)かれて人は夕にあこがれぬ...
渡久山水鳴 「はめつ」
...詩賦に代ふるに策論を以てした...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...李後主はそれに代ふるに『掲』の字を使つて居る...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...余はこれを除外し代ふるに鮮斎永濯(せんさいえいたく)尾形月耕(おがたげっこう)の二人を浮世絵師中に編入せんと欲す...
永井荷風 「江戸芸術論」
...今や文壇の趨勢既に『万葉』『古今集』以来古歌固有の音律を喜ばずまた枕詞(まくらことば)掛言葉(かけことば)等邦語固有の妙所を排(しりぞ)けこれに代ふるに各自辺土の方言と英語翻訳の口調(くちょう)を以てせんとす...
永井荷風 「江戸芸術論」
......
永井荷風 「偏奇館漫録」
...それに代ふるために鷹揚な笑ひを洩した心意りでやつたのだが...
牧野信一 「爪」
...非道な所望に代ふべくもなく...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...味噌汁は三州(さんしゅう)味噌の煮漉(にごし)、実(み)は嫁菜(よめな)、二椀代ふ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...代ふるに惟長立敬を以てしたのとは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此より静宜亭集に代ふるに草堂集を以てしたらしい...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...實を記して評論に代ふる逍遙子が趣意に漣山人の服せしを...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...そを戲文を以て論文に代ふる分疏(いひわけ)にせむはいかゞあるべき...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...代ふるに了蓮を以てしてゐる...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...代ふるに最も自由なるものを以て授く...
横瀬夜雨 「花守」
...――ゆえに後代ふたりを以て建業の二功臣とあがめ...
吉川英治 「三国志」
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