...仝(おな)じく留学生候補の学士ださうで今は或る私立学校の哲学と歴史の講師をしてゐる御園(みその)草四郎(くさしらう)...
内田魯庵 「犬物語」
...月(つき)雪(ゆき)花(はな)は魯(おろ)か犬(いぬ)が子(こ)を産(う)んだとては一句(いつく)を作(つく)り猫(ねこ)が肴(さかな)を窃(ぬす)んだとては一杯(いつぱい)を飲(の)み何(なに)かにつけて途方(とはう)もなく嬉(うれ)しがる事おかめが甘酒(あまざけ)に酔(ゑ)ふと仝(おな)じ...
三文字屋金平 「為文学者経」
...板のやうな掛蒲団を袷(あはせ)の上に被(かぶ)つて禿筆(ちびふで)を噛みつゝ原稿紙に対(むか)ふ日に焼けて銅(あかゞね)色をしたる頬の痩(やつ)れて顴骨(くわんこつ)の高く現れた神経質らしい仝(おな)じ年輩(としごろ)の男を冷やかに見て...
内田魯庵 「貧書生」
...成立(なりたち)は悉皆(みんな)僕等と仝じ事だ...
内田魯庵 「貧書生」
...仝一名稱を標榜して居る多數の思想は...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...新派のやるべきものはやり尽して仝(おな)じ型で鼻についてしまったのだ...
中里介山 「生前身後の事」
...仝 三十日▲東海美人(しうり)草の露がまだ乾かぬうちから暑くなつた...
長塚節 「鉛筆日抄」
...仝 三十一日▲山雉(やまどり)の渡し鮎川の港からだら/\と上つて勾配の急な坂をおりる...
長塚節 「鉛筆日抄」
...仝年秋詩の宣言を書く...
中原中也 「我が詩観」
...仝年五月、「朝の歌」及「臨終」諸井三郎の作曲にて日本青年館にて発表さる...
中原中也 「我が詩観」
...仝年十月男児を得...
中原中也 「我が詩観」
...仝年十二月「山羊の歌」刊行...
中原中也 「我が詩観」
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長谷川時雨 「旧聞日本橋」
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長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...彼等はどんな形式で仝じことを繰り反へしてゐるか...
牧野信一 「朝」
...社友の方にも屹度自分と仝じやうな考へを持つて下さると信ずる...
牧野信一 「〔編輯雑記〕」
...新しく集つたものと云へ私達は皆な仝じ人なのだ...
牧野信一 「〔編輯雑記〕」
...治すことはわけはないが――」私と仝じ「悪い病気」には...
牧野信一 「妄想患者」
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