...そこへ男が付け込んで奴隷扱ひにし...
伊藤野枝 「新らしき婦人の男性観」
...あの女の虚榮心が強いのに付け込んででも...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そういう弱味に付け込んで...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...むしろ人間の弱点に付け込んでこういう卑劣至極なことをしているベナビデスという人間に...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...そこへ去年の秋のあの風邪(かぜ)が原因(もと)でえらい病気して自分は正気がないようになっているところを付け込んで...
近松秋江 「霜凍る宵」
...人の足許へ付け込んで...
直木三十五 「南国太平記」
...雪の日付け込んで車掌の怠業する時節は近づけり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...東京市の貧弱なる膨脹に付け込んで...
夏目漱石 「それから」
...本人の病気に付け込んで僕が意趣晴らしに...
夏目漱石 「それから」
...宿泊地の里程を計算したり二三日の間はしきりに手帳へ鉛筆で何か付け込んでいた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...芸術家の足元へ付け込んで...
夏目漱石 「明暗」
...どこまでもそれに付け込んで彼女の名誉や生命にまで関渉(かんしょう)せんとするときには...
新渡戸稲造 「自警録」
...もっといい作品に譲るぜ」「さては私の弱みに付け込んで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...付け込んで、いじめにかかる、馬小屋の厩務員までもだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...ここを付け込んで不逞の徒が跳梁する...
三田村鳶魚 「話に聞いた近藤勇」
...そこを付け込んで彼等は盛に制帽と鳥打帽を使いわける...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...貴方が妊娠させて卒業おさせになったトメ子さん……舞坂トメ子さんの気の弱いのに付け込んで...
夢野久作 「少女地獄」
...私の頭がどうかなっているのに付け込んで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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