...放免状を突きつけられた囚人の画像の次に「春の雪解け川」を出した付け合わせと...
寺田寅彦 「映画芸術」
...モンタージュはすなわちモンテーであり、マウンティングであり、日本語では取り付け、取り合わせ、付け合わせ、あしらいである...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...昨夜これを読んだけさ「南北新話」をあけて見ると夜の明けやすい白無垢は損惟光(これみつ)が馬はしのばずいなないてという付け合わせが例句として引用されている...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...また付け合わせに関して「浅きより深きに入り深きより浅きにもどるべし」と言われているのもやはり同じ問題に触れるところがあるように思われるのである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...連句付け合わせの付け心は薄月夜に梅のにおえるごとくあるべしというのはまさにこれをさすのである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...また連俳に関しては松根東洋城(まつねとうようじょう)君と付け合わせの練習の間に教えらるるところが少なくなかった...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...そうしてまたこのモンテーという言葉自身が暗示するように、たとえば日本の生花の芸術やまた造庭の芸術でも、やはりいろいろのものを取り合わせ、付け合わせ、モンタージュを行なって、そうしてそこに新しい世界を創造するのであって、その芸術の技法には相生相剋(そうこく)の配合も、テーゼ、アンチテーゼの総合ももちろん暗黙の間に了解されているが、ただそれがなんら哲学的な術語で記述されてはいないのである...
寺田寅彦 「ラジオ・モンタージュ」
...そうしてまたこの二つの句を読む第三者がこの付け合わせを理解し評価しうるためにはこの第三者の潜在思想中で二句が完全に連結しなければならないのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...その付け合わせは最もすぐれた付け合わせとして感ぜられるのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...それは前々句と前句との付け合わせを「味わう」ことによってこの前二句の重合部が特別に後句作者の頭の中に大きくはびこってしまって...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...たとえば「屋形船」を題材とした前句に付け合わせようというような場合が起こったとする...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...そうして付け合わせの玩味(がんみ)に際してしいて普遍的論理的につじつまを合わせようとするような徒労を避け...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...前に連句の付け合わせの心理的機巧を述べたときに詳説しておいたように...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...肩をクッ付け合わせてテニス・コートを覗いた...
夢野久作 「オンチ」
便利!手書き漢字入力検索