...その又火縄で口火へ付けるという...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...やがて扉の締りを付けるとでも思っていたのであろう...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...それに続いて靨(おさ)え付けるようにブツブツ呟(つぶや)いているらしい老人の声が判然(はっきり)と私の耳を打ってきた...
橘外男 「逗子物語」
...」年増は押へ付けるやうにして...
田中貢太郎 「蟇の血」
...額を土に付けるやうに身を屈めた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...余は「彼岸過迄」を片付けるや否や前約を踏んで「土」の校正刷を讀み出した...
夏目漱石 「「土」に就て」
...それじゃ何を気を付けるんですい」「あなたのはたしか――あなたのはたしかじゃが――」「どこに不たしかなのが居ますかね」「ここ等(ら)にも大分居(お)ります...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...手前(てめえ)の新しい足跡を付けるんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...此方が先に目付けるから安心だ...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...片付けるんだからさ」「ここはダンナサマの席だといったでしょ...
久生十蘭 「あなたも私も」
...「お父さんに云ひ付けるよ...
牧野信一 「池のまはり」
...椅子だの盃(さかずき)だのを取り片付ける...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...一時的な効果を基礎付けるに過ぎぬと考えることもできるであろう...
三木清 「哲学入門」
...この属の物は多く門や壁を這うからどこでも似た名を付けるのじゃ...
南方熊楠 「十二支考」
...抜き打ちに兵藤に斬り付けると見せて...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...炊き付けるばかりにしておる風呂場の釜の奥の方へコッソリと押込んで...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...……そうして……よく考えて御覧なさい」という声が私を押さえ付けるように聞えた...
夢野久作 「一足お先に」
...付けるわけにも行かねえ...
吉川英治 「無宿人国記」
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