例文・使い方一覧でみる「付」の意味

...その次にひどく落ち付かぬ様子をし出したのは事務長と向かい合って食卓の他の一端にいた鬚（ひげ）の白いアメリカ人の船長であった...
有島武郎「或る女」

...押殺（おしころ）されたる憐（あはれ）の目付... 押殺されたる憐の目付の読み方
上田敏上田敏訳「牧羊神」

...＊宛名・日付不明先々月の二十二日にここに入れられたまま一昨日はじめて外へ出た...
大杉栄「獄中消息」

...たなの端（はし）は地（ち）に付て杭（くひ）を以てこれを縛（しば）り... たなの端は地に付て杭を以てこれを縛りの読み方
京山人百樹刪定「北越雪譜」

...中国の様子が変っているのに気付くだろう... 中国の様子が変っているのに気付くだろうの読み方
豊島与志雄「新たな世界主義」

...いろいろ曰く付きの物があり... いろいろ曰く付きの物がありの読み方
豊島与志雄「怪異に嫌わる」

...作付期間はちょうど北海道と同じくらいである... 作付期間はちょうど北海道と同じくらいであるの読み方
中谷宇吉郎「コロラド通信」

...私の施米にケチを付けようという企みじゃありませんか」「…………」「商売気離れた施米で...
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...いきなり抱き付くやうにして後ろから刺（さ）したんだらう」「すると？」「一番怪しいのは矢張り半助だ... いきなり抱き付くやうにして後ろから刺したんだらう」「すると？」「一番怪しいのは矢張り半助だの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...それに氣が付かないではないが... それに氣が付かないではないがの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...セエラの眼付にはすっかり魅せられてしまいました... セエラの眼付にはすっかり魅せられてしまいましたの読み方
フランセス・ホッヂソン・バァネット　Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳「小公女」

...その耳を枷に釘付けとし... その耳を枷に釘付けとしの読み方
服部之総「せいばい」

...だから思想上で人生問題の解決が付くか否か解らんが... だから思想上で人生問題の解決が付くか否か解らんがの読み方
二葉亭四迷「予が半生の懺悔」

...そのことか或は私の顏付が... そのことか或は私の顏付がの読み方
ブロンテイ十一谷義三郎訳「ジエィン・エア」

...隣の町の人々が幽霊船と名付けて怖ろしがつたのも無理はない... 隣の町の人々が幽霊船と名付けて怖ろしがつたのも無理はないの読み方
牧野信一「不思議な船」

...去（さんぬる）十七日於東京府殿様福山藩知事被為蒙仰候（おほせをかうむらせられそろ）に付... 去十七日於東京府殿様福山藩知事被為蒙仰候に付の読み方
森鴎外「伊沢蘭軒」

...すっかり片付けられた室内に... すっかり片付けられた室内にの読み方
山本周五郎「日本婦道記」

...船首にグングンのしかかって来る断崖（だんがい）絶壁の姿を間一髪の瀬戸際まで見せ付けられた連中の額（ひたい）には皆生汗（なまあせ）が滲（にじ）んだ... 船首にグングンのしかかって来る断崖絶壁の姿を間一髪の瀬戸際まで見せ付けられた連中の額には皆生汗が滲んだの読み方
夢野久作「難船小僧」

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