例文・使い方一覧でみる「付」の意味

...竹の棒で滅多打ちにされ痣だらけになった尻だの――いずれもが私に耐え難い罪の意識を押し付け憂鬱にさせた...
ジョージ・オーウェル　George Orwell The Creative CAT 訳「象を撃つ」

...ある日、お付の老女が、つつましやかな手つきで膳部の仕度をしてゐるのを、女皇は側でわき目もふらず見てゐましたが、ふと老女の鼻先にかかつてゐる眼鏡に気がつくと、不思議さうに訊かれました...
薄田泣菫「茶話」

...与えられるとは公理によって生産される処の要素乃至対象に他の要素乃至対象が偶然付加されるということに外ならない...
戸坂潤「幾何学と空間」

...彼は室を片付けて... 彼は室を片付けての読み方
豊島与志雄「反抗」

...「ヘエ――かれこれ、寅刻（ななつ）（四時）過ぎでございましたか、旦那様の声に驚いて、駆け付けた時は、雨戸は一枚開けっ放しになって、薄明りが外から射しておりました」「月はなかったはずだね、昨夜は？」「四月の七日でございます... 「ヘエ――かれこれ、寅刻過ぎでございましたか、旦那様の声に驚いて、駆け付けた時は、雨戸は一枚開けっ放しになって、薄明りが外から射しておりました」「月はなかったはずだね、昨夜は？」「四月の七日でございますの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...若殿時之助様御命を縮めたいと思うものは、当屋敷内に、継（まま）しい奥方お勇様の外にあるはずはない――とおっしゃる」「…………」「御重態の床から起き上がり、奥様を御呼付け、弓の折れを持っての御折檻（ごせっかん）じゃ」「…………」平次も驚きました... 若殿時之助様御命を縮めたいと思うものは、当屋敷内に、継しい奥方お勇様の外にあるはずはない――とおっしゃる」「…………」「御重態の床から起き上がり、奥様を御呼付け、弓の折れを持っての御折檻じゃ」「…………」平次も驚きましたの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...貼付（はりつ）けた一枚の鼻紙... 貼付けた一枚の鼻紙の読み方
野村胡堂「礫心中」

...「紋所は御紋付（ごもんつき）だから誰にでも着られる羽織だがドウだ... 「紋所は御紋付だから誰にでも着られる羽織だがドウだの読み方
福澤諭吉「福翁自伝」

...」と声高（こえだか）に云う声が何処か其処らで……ぶるぶるとしてハッと気が付くと... 」と声高に云う声が何処か其処らで……ぶるぶるとしてハッと気が付くとの読み方
ガールシン二葉亭四迷訳「四日間」

...儂は寝付が不良（わる）くって困っておるのでな... 儂は寝付が不良くって困っておるのでなの読み方
松本泰「日蔭の街」

...逃ぐる足許へ飛び付く」とある... 逃ぐる足許へ飛び付く」とあるの読み方
南方熊楠「十二支考」

...布団襟に付ける布... 布団襟に付ける布の読み方
宮本百合子「獄中への手紙」

...女房たちの車は夫人付きの者のが五台... 女房たちの車は夫人付きの者のが五台の読み方
紫式部與謝野晶子訳「源氏物語」

...女はそこへ付いて行った... 女はそこへ付いて行ったの読み方
シュニッツレル　Arthur Schnitzler 森鴎外訳「みれん」

...これは悪い事をしたと気が付いたので... これは悪い事をしたと気が付いたのでの読み方
シュニッツレル　Arthur Schnitzler 森鴎外訳「みれん」

...裏門が付いていて... 裏門が付いていての読み方
シュニッツレル　Arthur Schnitzler 森鴎外訳「みれん」

...ある者は形を、ある者は絵付を、ある者は色を、ある者は仕上げをと幾つかに分れて仕事を負うた...
柳宗悦「民藝四十年」

...おかしいと思って気を付けて見ると... おかしいと思って気を付けて見るとの読み方
夢野久作「街頭から見た新東京の裏面」