...子供のあたまについてるような他愛もない小さな事を見出した...
モオパッサン 秋田滋訳 「ある自殺者の手記」
...何をいつても老人(としより)同志の間(なか)の出来事で他愛もないに極(きま)つてゐるが...
薄田泣菫 「茶話」
...納所(なつしよ)坊主の他愛もないお談義を聴いてゐるよりか...
薄田泣菫 「茶話」
...近所のお上さんたちの間だけの他愛もない噂だったが...
豊島与志雄 「絶縁体」
...所が何という他愛もない話だったろう! 或は高圧的に返答を引出すのを遠慮して...
豊島与志雄 「野ざらし」
...」「他愛もないことをつぶやいて通ってゆく年老いた牧師をですか? ばかな! それが何になるでしょう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...実は他愛もないものを描いて...
夏目漱石 「私の個人主義」
...幾度でも」そんな他愛もないことをいって...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...まことに他愛もないものに過ぎなかったのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...八五郎の他愛もない手柄話を空耳に聽き乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――お滝とは前々から知り合いで、若い者同士で、何んとか思ったかも知れませんが、それはもう、他愛もない話で、才六は変なことを言いますが、私は気にも掛けて居りません」岩太郎は声を立てて笑うのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何と他愛もない事なのだろう...
林芙美子 「新版 放浪記」
...寧ろそれ自身としては他愛もないやうなそんな悲しみをも...
堀辰雄 「夏の手紙」
...そんな他愛もない会話を取り換しながら夫々杖を曳いて...
牧野信一 「環魚洞風景」
...率直に……調子さへ解れば他愛もないわ...
牧野信一 「砂浜」
...他愛もない事を云って笑ったりして居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...という他愛もないものですが...
蘭郁二郎 「足の裏」
...他愛もない話に過すのであった...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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