...何が可笑しいと聞かれると実は返答に困るような甚だ他愛のない...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...子供のように他愛のない笑いを車内の片隅の暗闇の中で笑っている自分を発見したのであった...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...勿論誰もこんな他愛のない理由を...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...まことに他愛のない子供だましの話であった...
中谷宇吉郎 「心霊現象と科学」
...誠に他愛のない話であるが...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...まことに他愛のないことですが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...一向他愛のない安やくざだよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これも他愛のないお芝居なのか...
林芙美子 「新版 放浪記」
...まったく他愛のないようなことなんだ……兄が乗り捨てたプリムスが豊橋のガレージにある...
久生十蘭 「肌色の月」
...とそんな他愛のないことだけが願わしいような...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...私のあんな他愛のないベソ顔を見る光栄を有するでしょう(!)何から何まで絵でかいたように完備した女房なんて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...他愛のない言葉の...
山川方夫 「愛のごとく」
...他愛のない小悪党の群を...
吉川英治 「江戸三国志」
...ずゐぶん他愛のない皮相觀である...
吉川英治 「折々の記」
...西の丸の女たちの群れのなかに、彼の姿は、他愛のない、一個、情痴(じょうち)の人間として、在(あ)った...
吉川英治 「新書太閤記」
...他愛のないことをいっている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...まだやはり他愛のない少年でしかない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...何とも他愛のない泥濘の回顧に過ぎぬ感のみが多く...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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