...さうした他愛ないものであつた...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...自分ながらいかにも他愛ないとは思う...
外村繁 「落日の光景」
...実はさほど他愛ないものではなく...
豊島与志雄 「復讐」
...彼の棋力そのものも甚だ他愛ないもので...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...マブーフ氏は他愛ない楽しみを持っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...* *肉体の苦痛なんて他愛ないものよ...
永井隆 「この子を残して」
...その夢はほんの他愛ないものにすぎなくても...
原民喜 「夢と人生」
...他愛ない夢の無邪気に象徴しているものをお前は僕に告げたが...
原民喜 「夢と人生」
...モウ一つ飛ばないかナ……などと他愛ない事を考えながら...
夢野久作 「巡査辞職」
...他愛ないものではありませんか...
吉川英治 「上杉謙信」
...前の渋い弄斎節(ろうさい)の一曲よりはこの方の他愛ないのが一も二もなく...
吉川英治 「江戸三国志」
...他愛ない家庭人となりきっていた...
吉川英治 「三国志」
...もうすぐ他愛ない子に返っている...
吉川英治 「私本太平記」
...根気よく高時の他愛ない話し相手になっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...まるで他愛ない容子(ようす)だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...そう他愛ないものではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここでいってしまうのも率直すぎて他愛ないが...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...まったく他愛ないお人形に見えた...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索