...戦のほかに他念なく...
吉川英治 「上杉謙信」
...次の戦いに対する構想に他念ないかのような含みすら窺(うかが)われる...
吉川英治 「上杉謙信」
...何か密話に他念がなかったが...
吉川英治 「江戸三国志」
...その詮議(せんぎ)や考証に他念のない折からでありますが...
吉川英治 「江戸三国志」
...他念のない針をチクチク運んでいた...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...公卿の眼はすぐ書物の上に他念もない...
吉川英治 「私本太平記」
...飾師(かざりし)などが手入れ仕事に他念もない...
吉川英治 「私本太平記」
...自分も何か他念なく筆をもっていたところだったが...
吉川英治 「私本太平記」
...陣法の工夫(くふう)に他念(たねん)がなかった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あの他念(たねん)のない形相(ぎょうそう)をする時は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...御他念もございませぬな」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...他念なく画(え)の稽古をしていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...子ども相手に他念ない姿を見ては...
吉川英治 「新書太閤記」
...軍議に他念ないことまでを――正林は...
吉川英治 「新書太閤記」
...べつな試作に他念なくとりかかっていた...
吉川英治 「人間山水図巻」
...「他念なく、薬きざみをしておりますと、思索がまとまって、日ごろ書物のうえで、疑念をいだいていたことも、書物から離れきったこんなあいだに、ふと、ははあ……そうだったのかと、ひとりでに解(と)けて来たりなどいたします...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...それを喰べつつも、(どうしたら彼に)武蔵は、他念がない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そういってまた他念なく...
吉川英治 「宮本武蔵」
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