...彼は未荘(みそう)に住んだことが多いがときどき他処(たしょ)へ住むこともある...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...京都の街も古都というのはもう名ばかりで私の幼な頃と今とではまるで他処の国のように変ってしまってます...
上村松園 「京の夏景色」
...誰(だれ)でも他処(よそ)の人に...
竹久夢二 「少年・春」
...他処行(よそゆき)のお羽織の紺青色のキレがあった...
竹久夢二 「少年・春」
...他処(よそ)往きの布子(ぬのこ)に着更え...
田中貢太郎 「地獄の使」
...之を他処にして論証が徹底的であるということが何を意味するかを吾々は理解出来ない...
戸坂潤 「科学方法論」
...何だか自分と関係もない他処(よそ)の女を見ているような気がした...
豊島与志雄 「恩人」
...他処(よそ)の犬までが来て生垣(いけがき)を破り...
永井荷風 「狐」
...わたくしはこれらの渡船の中で今戸の渡しを他処(たしょ)のものより最も興味深く思返さねばならない...
永井荷風 「水のながれ」
...他処からモゴルに来たあの女ときたら...
中島敦 「南島譚」
...お家(うち)は堅(かた)けれど他処(よそ)よりのお方が贔負(ひいき)になされて...
樋口一葉 「大つごもり」
...男の身のそれ位はありうちと他処行(よそゆき)には衣類(めしもの)にも気をつけて気に逆らはぬやう心がけておりまするに...
樋口一葉 「十三夜」
...我ゆゑ死ぬる人のありとも御愁傷さまと脇(わき)を向くつらさ他処目(よそめ)も養ひつらめ...
樋口一葉 「にごりえ」
...そんな事を他処(よそ)の家(うち)でもしては不用(いけない)よと気を付けるに...
樋口一葉 「わかれ道」
...そしてそこだけが気のせいか他処より一そう白白と見えるのは...
堀辰雄 「旅の絵」
...エイモニエーの『安南記』にはオラングライー族の村に虎入りて人なり犬なり豕なり一頭でも捉わるると直ぐ村を他処へ移すと見ゆ...
南方熊楠 「十二支考」
...餌と栖(すみか)さえ続く中は他処へ移らず...
南方熊楠 「十二支考」
...他処は知らず今も紀州に猴神の社若干あり...
南方熊楠 「十二支考」
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