...彼は未荘(みそう)に住んだことが多いがときどき他処(たしょ)へ住むこともある...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...この二人はこのさわぎを他処(よそ)に自動車を下りもせず...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...人々の騒ぎを他処(よそ)にして...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...誰(だれ)でも他処(よそ)の人に...
竹久夢二 「少年・春」
...陸地の表面では上層の空気が他処へ流出するために圧が海上の同じ高さの点より低くなる...
寺田寅彦 「海陸風と夕なぎ」
...その後に自分の書いた「他処行(よそゆ)き」の随筆中に...
寺田寅彦 「柿の種」
...之を他処にして論証が徹底的であるということが何を意味するかを吾々は理解出来ない...
戸坂潤 「科学方法論」
...如何にも他処行きの聞き馴れない響きを帯びている...
豊島与志雄 「失策記」
...心を他処(よそ)にしてたことを見て...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は話しながら心を他処(よそ)にしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自炊でも他処から取るのでも...
豊島与志雄 「変な男」
...日本の中でも他処に見られぬ固有のものがあつた...
永井荷風 「雪の日」
...船に載せて他処へ運んで了うに至っては...
中島敦 「光と風と夢」
...お家(うち)は堅(かた)けれど他処(よそ)よりのお方が贔負(ひいき)になされて...
樋口一葉 「大つごもり」
...我ゆゑ死ぬる人のありとも御愁傷さまと脇(わき)を向くつらさ他処目(よそめ)も養ひつらめ...
樋口一葉 「にごりえ」
...そんな事を他処(よそ)の家(うち)でもしては不用(いけない)よと気を付けるに...
樋口一葉 「わかれ道」
...他処(よそ)ではもうその話は通用せぬわけである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...とにかくかつて他処からきた実在の異人であった...
柳田国男 「山の人生」
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