...窮人に仕送りをする...
...月々の暮しに困らぬ小額の金を仕送りしてゐるといふやうな状態なのである...
太宰治 「お伽草紙」
...当時私は大学の講師をして月給三十五円とおやじからの仕送りで家庭をもっていたのである...
寺田寅彦 「高浜さんと私」
...故郷に仕送りしなければならぬ生活の方が...
徳永直 「白い道」
...娘からの仕送りは真実であるが...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...その間に親へ仕送りをもすれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...十年越し仕送りもしませんでした」「――」「二十年間...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お早夫婦へ仕送りから礼金までキチンと払ったことでも判っている...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...母の仕送りで毎日三十一文字をひねって居るのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...仲々田舎へ仕送りつて出来やアしないのに...
林芙美子 「瀑布」
...親から仕送りなどという洒落(しゃれ)はないから...
二葉亭四迷 「浮雲」
...この月より国許の老母へは月々仕送をすれば母親も悦(よろこ)び...
二葉亭四迷 「浮雲」
...婿からの月々の薄い仕送りで...
正宗白鳥 「孫だち」
...かなえからの仕送りはもとより...
山本周五郎 「季節のない街」
...仕送りだって、笑わせちゃあいけない、と京太は云った...
山本周五郎 「季節のない街」
...親きょうだいに仕送りしたり...
山本周五郎 「花も刀も」
...ずいぶんけいきよく飲んでいたな」「かみさんから仕送りがきていたのさ」「それで箱根か」「湯治場は金になるからな」と云って木内はまた頭を垂れた...
山本周五郎 「へちまの木」
...五十円や百円の仕送りでは人間らしい気持ちで勉強は出来やしない……」承われば一々御尤も千万であるが...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...仕送って来た金(かね)で一人の娘を女学校に通わせて卒業させていたものであった...
夢野久作 「近世快人伝」
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