...解釈の仕様もない事柄ばかりです」三谷は憮然(ぶぜん)としていった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...もうどう仕様もないことですし...
太宰治 「正直ノオト」
...返答の仕様もないから...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...ああ御飯炊きになっていたとこで仕様もないではありませんか...
林芙美子 「新版 放浪記」
...こう重ねがさねでは挨拶の仕様もない...
久生十蘭 「魔都」
...重々わたしが悪いのみで返事の仕様もないのであるが...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...」「何のために行くのかと訊かれても返答の仕様もないので僕は...
牧野信一 「鱗雲」
...網が昆布のやうで修正の仕様もないと岡や閑吉達に嗤はれてゐるものだつた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...前いふたやうに機織の利が多いのにほかにこれといふ贅沢(ぜいたく)の仕様もないので...
正岡子規 「病牀六尺」
...なるほどそういわれれば軽部に火を点けたのは私だと思われたって弁解の仕様もないのでこれはひょっとすると屋敷が私を殴ったのも私と軽部が共謀したからだと思ったのではなかろうかとも思われ出し...
横光利一 「機械」
...感覚の特殊に鋭敏な高田としても確証の仕様もない...
横光利一 「微笑」
...これだけはどう仕様もない...
横光利一 「微笑」
...手出しの仕様もない...
横光利一 「夜の靴」
...それだけはどう仕様もないものだと思うな...
横光利一 「旅愁」
...どう仕様もない一抹の悲しみの露となって滴り...
横光利一 「旅愁」
...こ奴だけはどう仕様もない悲劇なんだが...
横光利一 「旅愁」
...それにどう仕様もないあわれなものの打ちよせて来た感じに受けとっている自分を思うと...
横光利一 「旅愁」
...このなんとも批評の仕様もない...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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