...』『復「仕様がない」か...
石川啄木 「漂泊」
...皆が揶揄(からか)つて仕様がないんです」が...
犬養健 「朧夜」
...その秋の初の頃、私の出世を待ち兼ねて、私の母が長い間居候をしてゐた大和の知合の家に別れを告げて私を便つて上京して来たのであるが、当時私はただ一文の収入の方法も知らなかつたのであるが、仕様がないので、取敢ず本郷区西片町に小さな借家を見つけて、母と二人で暮しはじめた...
宇野浩二 「質屋の小僧」
...くやしくて仕様がないのだ」「本当に...
江戸川乱歩 「疑惑」
...五人組が始終喧嘩をしておっては仕様がないから...
大隈重信 「大戦乱後の国際平和」
...人間の力ではどうにも仕様がないのだ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「心霊の抱く金塊」
...打ちゃって置くと殖(ふ)えて仕様がないのである...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それよりほかに仕様がないのだ...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...兎に角ここで議論をしても仕様がない...
永井荷風 「申訳」
...往来のまん中で面罵して見たところで仕様がない...
永井荷風 「来訪者」
...ところがそこがあいにく馬や車が通る大変賑(にぎ)やかな場所だもんだから邪魔になって仕様がないんでね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...うらやましくて仕様がない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...」「貴女に嘘なんかついたって仕様がないもの...
林芙美子 「新版 放浪記」
...何分証拠がないこととて如何とも仕様がない...
穂積陳重 「法窓夜話」
...「いざ云はう」となると「云つたつて仕様がない」と思つてしまふ...
牧野信一 「〔同腹異腹〕」
...――本当に此那ことになって私気の毒で仕様がないのよ...
宮本百合子 「或る日」
...恭を巧く納得させるか自分か重三が身を引くより仕様がないとまで思った...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...不思議で仕様がないくらい...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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