...それに女の心が企(たくら)み出す残虐な仕打ちのあらん限りをそそぎかけようとするのであった...
有島武郎 「或る女」
...一面から考えればそれによって友人たちに自分の企画に対して興味をもたせてやるのはたいへん深切な仕打ちでもある...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...若井さんの仕打ちには私も一方(ひとかた)ならず感激していますから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...こんなひどい仕打ちをされて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...あまりに人をなめた仕打ち故(ゆえ)...
太宰治 「新釈諸国噺」
...せきがはらのときに大津でうらぎりをなされました京極さいしょうどのゝ仕打ちなども...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...その仕打ちのわれながらむしろ果断に過ぐるを思わざるにあらざりしも...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...「わしはあの人に行水まで使わしてあげただに……わしに道ならぬ仕打ちをしただよ!」とグリゴリイはくり返した...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...自分に恥をかかせようと企(たく)んでするらしいこの女の仕打ちが憎(にく)らしくてたまらなくなりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...タカが仕込みとか仕打ちとかの融通の水の手がつなげればよろしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の正妻――私の娘のお直を氣違ひにした仕打ちは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...供の仕打ちに腹をたて...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...昨夜のレエヌさんの仕打ちを思い出さないようにすれば...
久生十蘭 「キャラコさん」
...世間の仕打ちに耐えられませんでした」「ニタ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...其の夜若者共に加えた無礼な仕打ち等が段々知れて来ると...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...「冷たい兄の仕打ち」とは思われなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...仕打ちを責めるかのようだ...
吉川英治 「私本太平記」
...世にもむごい仕打ちに逢わせるのでした...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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