...しかしそれもほんたうの所は追ひかけずにはゐられないやうに雌の河童が仕向けるのです...
芥川龍之介 「河童」
...だがこの窓から顔を差し出させるように仕向ける...
井上良夫 「J・D・カーの密室犯罪の研究」
...たえず首にまかせるように仕向ける...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...夫を嫉妬せしめるように仕向けることが結局彼を喜ばせる所以(ゆえん)であり...
谷崎潤一郎 「鍵」
...出来れば奥畑が自発的に断念するように仕向けること...
谷崎潤一郎 「細雪」
...親父や母親(おふくろ)がどうしても寝坊させずには置かぬように仕向けるので困って居るのだ...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...だがなんだって先生たちは私がますます間違いに踏み込むように仕向けるんです...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...その人に悟らせるように仕向けるでしょうね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...わざと遠ざかるやうに仕向けることを怠らなかつた...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...嫌やでも強調せねばならないように仕向けるからである...
戸坂潤 「科学論」
...いやでも吾々をして文芸批評にも向かわざるを得ないように仕向けるのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この場合は女の仕向けるがまま至極おとなしい女給さんとして取扱っていれば間違いはないと...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...お前が言わせるように仕向けるから...
中里介山 「大菩薩峠」
...外へ出られないように仕向けるから...
夏目漱石 「道草」
...早く向うに用事を切り出させるように仕向けるよりほかに途(みち)がなくなった...
夏目漱石 「明暗」
...何事もなくて済むように仕向けるのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...出て行くように仕向けるものは何もなかった...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...出て来ずにいられぬように仕向けるか?)二段...
吉川英治 「宮本武蔵」
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