...しかしそれもほんとうのところは追いかけずにはいられないように雌の河童が仕向けるのです...
芥川龍之介 「河童」
...以(もっ)てわれ等の通信の目的に副(そ)わせるように仕向ける...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...また往々にして憐れな人たちに仕向けるような悪いたずらをして揶揄(からか)いもしなかった...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...半日で済んでも公々然と休めるというふうに仕向けるべきである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...日本軍閥の中国に仕向ける侵略戦争はとめどがなくなり...
田中英光 「さようなら」
...出来れば奥畑が自発的に断念するように仕向けること...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その人に悟らせるように仕向けるでしょうね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...彼に感づかせるように仕向けるのだった...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...いやでも吾々をして文芸批評にも向かわざるを得ないように仕向けるのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この場合は女の仕向けるがまま至極おとなしい女給さんとして取扱っていれば間違いはないと...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...お前が言わせるように仕向けるから...
中里介山 「大菩薩峠」
...外へ出られないように仕向けるから...
夏目漱石 「道草」
...わざわざ陰陽不和を醸(かも)すように仕向けるのね」お延が叔母とこんな批評を取り換わせている間...
夏目漱石 「明暗」
...何事もなくて済むように仕向けるのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...此方からそうする様に仕向ける様なものだ...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...会費は一人前二円としてその二円を悉(ことごと)く御馳走の原料と炭代に仕向ける...
村井弦斎 「食道楽」
...いやらしいことを仕向けることである...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...経済的手段だけで解決しなければならぬように仕向けることでございます...
夢野久作 「暗黒公使」
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