...岡村が予に対した仕向けは...
伊藤左千夫 「浜菊」
...親父や母親(おふくろ)がどうしても寝坊させずには置かぬように仕向けるので困って居るのだ...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...ただし下手(へた)におだてるとツムジを曲げる春琴であるから必ずしも周囲の仕向けに乗せられたのではないかも知れぬさすがに彼女もこの時に至って佐助を憎(にく)からず思うようになり心の奥底に春水の湧(わ)き出づるものがあったのかも知れぬ...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...そこで何をしたか? 令夫人の部屋にちょっとした細工をした君は――いや君と共謀者のキューサックは――彼をその部屋へ行くように仕向けた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...是は兄が何か弟に対して仕向け方が十分を欠いたと云ふことを...
徳富蘇峰 「弟を葬る」
...国民一般はこの経緯から出来るだけ遠ざかるように仕向けられている...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...無理に批判されなければならないように仕向けられている...
戸坂潤 「読書法」
...みんながそういうふうに仕向けてゆくんだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...何でも見るものごとに買いたくなるように仕向けてやった...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...お前が言わせるように仕向けるから...
中里介山 「大菩薩峠」
...その仕向け方が癪(しゃく)じゃありませんか……というようなことを煽(あお)り立てる...
中里介山 「大菩薩峠」
...いちいちそれを他人(ひと)の仕向け方のせいにしようとしたりすることが...
羽仁もと子 「おさなご」
...二人が本気でクッ付き合うように仕向けている……と考えられぬ事もないが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...さうなるやうに自分から仕向けて行つて...
横光利一 「悲しみの代價」
...向うから親しくならうと仕向けて來るやうな一層低い人達をば...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...たれがそちに腹を切れと仕向けたか...
吉川英治 「私本太平記」
...わざと側から仕向けているのに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ベソを掻くようなことばかり仕向けて来やがって...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??