...其処で仕事の合間々々に私は此の文章を書いて見る気になつたのである...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...こっちでは随分毎日仕事の合間(あいま)に石屋のこつこつ叩(たた)いている処を見て...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...あなたは虫歯が多くて、お笑いになると、まるでおじいさんのように見えましたが、けれどもあなたは、ちっとも気になさらず、私が、歯医者へおいでになるようにおすすめしても、いいよ、歯がみんな無くなりゃあ総入歯にするんだ、金歯を光らせて女の子に好かれたって仕様が無い、等と冗談ばかりおっしゃって、一向に歯のお手入れをなさらなかったのに、どういう風の吹き廻しか、お仕事の合間、合間に、ちょいちょいと出かけて行っては、一本二本と、金歯を光らせてお帰りになるようになりました...
太宰治 「きりぎりす」
...たとえば工場の仕事の合間に号令一下で体操をやってまた仕事にとりかかる...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...仕事の合間合間の気晴しに...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...S氏は大学の研究所の方の忙しい仕事の合間にいつも私の家を見舞ってくれた...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...命ぜられた仕事の合間には...
中里介山 「大菩薩峠」
...仕事の合間、与八は海蔵寺の東妙和尚について、和讃(わさん)だの、経文(きょうもん)の初歩だのというものを教わります...
中里介山 「大菩薩峠」
...マドロス君は仕事の合間合間には...
中里介山 「大菩薩峠」
...マドロスはまたもゆる子の病床を訪う仕事の合間を見つけると脱兎の如く...
中里介山 「大菩薩峠」
...源吉爺さんは仕事の合間をみて...
中村地平 「南方郵信」
...「親方は何處に居たんだ」「畑で植木の手入れをして居た筈ですが――」「筈?」「時々仕事の合間を見て飮みに行くから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...仕事の合間合間に此処(ここ)へやって来て...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...この鍛冶屋は仕事の合間々々に塗師(ぬりし)の仕事もして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...山の連中は仕事の合間々々にする山狩を...
牧野信一 「F村での春」
...どうせ忙しい友達が仕事の合間を見計つて徐々と組み立てるのだから何時仕上るか解らない...
牧野信一 「どうしたら私は憐れな彼女を悸さずに済せるだらう」
...此方の仕事の合間を見計らつては通つてゐる...
牧野信一 「風媒結婚」
...仕事の合間を見て部屋の飾りつけを施すのであつたから...
牧野信一 「寄生木と縄梯子」
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