...宝暦十一年に俸禄(ほうろく)を辞してからはどこにも仕えなかったので...
石原純 「平賀源内」
...天から持つて來た寶物を捧げてお仕え申しました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...日々の生活が悪魔に仕えている人は人生の目的を達することができない...
永井隆 「この子を残して」
...駒井能登守に仕えていたお君の身の上に...
中里介山 「大菩薩峠」
...少しも恥ずる色がなく仕えていたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...市郎左衛門に至り徳川氏に仕えて天正三年岡崎に移る――十八年江戸に移る...
中里介山 「大菩薩峠」
...玉は十六の年から本郷の加賀さまの奥へ仕えていた...
堀辰雄 「花を持てる女」
...一人の梵士出で来りて御伽(おとぎ)仕(つかまつ)るべしとて仕え奉る...
南方熊楠 「十二支考」
...源氏の望むように宮仕えに出すことにすれば春日(かすが)の神の氏の子を奪うことになるし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...経之は仕えの者がやすみ...
室生犀星 「野に臥す者」
...役立つということは仕えることであり...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...妻にも姑と思って仕えるように云った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...三代があいだ呉に仕え...
吉川英治 「三国志」
...その末が、足利将軍に仕え、蜂須賀太郎以来、失脚して野に下り、今のわしという者にまで――土豪とよばれて来ておるものの、これは時だ」「……はい」「血までは、野に朽果(くちは)てておらぬ」「…………」「土豪よ、野武士の頭(かしら)よと、いわれればいわるる程、小六正勝は、ひそかに誓うて、今に! ――と、この血を、この家名を、世人に示し直す日を待っていたのだ」「いつも、伺っているお言葉にございまする」「……さればこそ、おぬしらにも平常、野には住むとも、武(ぶ)を怠るな、身を戒(いまし)めよ、弱きを扶(たす)けよと、厳(やか)ましく沙汰してあるに……...
吉川英治 「新書太閤記」
...七年間はわしの邸に仕えていろ」「は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――帰っても今では仕える人のない都はあまりに闘争の巷(ちまた)だった...
吉川英治 「親鸞」
...いま綱条(つなえだ)に仕えおる水戸の臣に...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...大神宮に仕える可憐な清女たちが住む家だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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