...わたしはあなたを助けて祭をする人としてお仕え申しましよう」と申しました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...一度も仕えたことなんかないわ」「そう」其処には青い焔を吐いている燭が...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...事実要は老人に仕えているお久でなくとも「お久」でさえあればいいであろう...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...幼きイエズスに仕えた聖母マリアの模倣をしようとしているのではあるまいか?聖マリアといえば人類のうちの最高の人である...
永井隆 「この子を残して」
...巫臣は刑(けい)の大夫として晋に仕えることになった...
中島敦 「妖氛録」
...童女と下仕えが八人ずつ侍していたのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...現に儒を以て仕えているものを不幸に陥いれたのは...
森鴎外 「渋江抽斎」
...器は仕えようとする身ではないか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...家に留まって親によく仕えていたが...
柳田国男 「故郷七十年」
...が彼は、勝つたびにかならずその部下をひきいて京都に入り、まず宮門に乱(らん)の平定(へいてい)を報告した後、庶民には善を施し、社寺には供養(くよう)をすすめ、道路橋梁の工事を見たり、荒れすたれた禁裡(きんり)の諸門をつくろうなど、さながら家の中心になってよく働く子が、上には親に仕え、下には弟妹のいじらしきものを慰めるような真情をつくして、それに依る四民共々のよろこびを以て自身のよろこびとしているような姿ではおざらぬか...
吉川英治 「黒田如水」
...劉などに仕えていたのかしら?」そこで孫策は...
吉川英治 「三国志」
...扇ヶ谷の二位どの御所(高時の側室)に仕えていた小女房の棗(なつめ)というものです……と...
吉川英治 「私本太平記」
...大家に仕える小者のことをそういうのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...他家へ仕えて三百貫の高禄にありつき...
吉川英治 「新書太閤記」
...またわが織田軍は、朝廷に仕えて、よく禁門の御心(みこころ)を体し、もっともよく、いまの諸国を統一し、治めるものとの、御信頼もあつい武門であるがためでもある...
吉川英治 「新書太閤記」
...良人の正成は小早川秀秋(こばやかわひであき)に仕えていたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...小次郎将門が仕えていた左大臣家――宮中第一座の顕職にある藤原忠平の私邸を訪うことは怠るはずもない...
吉川英治 「平の将門」
...以来、信長公に仕えて、わしの御主人も、「今度こそ、働く処を得た」と、欣ばれ、信長公にも、「よいやつを見出した」と、お覚えも殊のほか良いとか、いつも洩れ聞いていた...
吉川英治 「茶漬三略」
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