...介錯大儀と仰せられ候...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...某(なにがし)という老人の介錯で自刃したとのことであった...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...その一方では近藤六郎兵衛の女房がお岩を介錯(かいしゃく)して出て来たが...
田中貢太郎 「四谷怪談」
...秀次自ら介錯したが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...ふくじゅ庵どのゝ介錯をつとめ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...介錯(かいしゃく)をしてやろうとも言わず...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前が岩井の介錯をしてやった証拠に...
久生十蘭 「魔都」
...兄の介錯は高田十兵衛...
森鴎外 「阿部一族」
...吉村甚太夫(じんだゆう)が介錯した...
森鴎外 「阿部一族」
...かねて介錯を頼んでおいた松野縫殿助(ぬいのすけ)が先に来て待っていた...
森鴎外 「阿部一族」
...介錯はかねて乃美市郎兵衛勝嘉(のみいちろべえかつよし)殿に頼みおき候...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...その介錯(かいしゃく)もそちに命じる! ぬかるな!」「はッ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...涙をふるって信忠の介錯(かいしゃく)をつとめて...
吉川英治 「新書太閤記」
...介錯人(かいしゃくにん)...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...……暫く』『何ぞまだ……?』『お願いがござります』『仰っしゃってみるがいい』『余(よ)の儀ではありませぬが、介錯人が、腕に聞えのある高安平四郎とあれば、私も身躾(みだしな)みして、立派に死にたいと存じます』『いや、尤(もっと)もなおことば』『就(つい)ては、甚だ恐れ入るが、妻の許まで、使を走(は)せて、水装束(みずしょうぞく)を取寄せたいと存じますが、お許し下さいましょうか』『はて、其許(そこもと)に、妻がござったか』『萩井十太夫殿の娘小夜は、十太夫殿の御病気のため、挙式は取り遅(おく)れましたなれど、自分の云い交した妻に相違ございませぬ...
吉川英治 「夏虫行燈」
...――介錯人の使命をうけたのを幸に...
吉川英治 「夏虫行燈」
...介錯は誰がいたすな』などと口々に呟きながら...
吉川英治 「夏虫行燈」
...介錯(かいしゃく)するといわぬか」「ば...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??