...介錯大儀と仰せられ候...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...介錯を勤めたのは篠部淡路守...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...篠部淡路守が浪游(なみおよぎ)の太刀を以て介錯したことは前述の通りである...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...それで斯う「最後の頼みだから介錯(かいしゃく)してくれ...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...介錯をしてもろうて...
直木三十五 「南国太平記」
...倒れるを少し介錯して...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...『介錯仏子絵詞』...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...介錯は池田八左衛門であった...
森鴎外 「阿部一族」
...介錯は鎌田(かまだ)源太夫がした...
森鴎外 「阿部一族」
...松野右京の家隷田原勘兵衛が介錯した...
森鴎外 「阿部一族」
...かねて介錯を頼んでおいた松野縫殿助(ぬいのすけ)が先に来て待っていた...
森鴎外 「阿部一族」
...介錯は入魂(じっこん)の山伏の由に候...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...介錯(かいしゃく)の刃を待つ姿勢そのままにみえた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...「与一ッ」「エッ……」「介錯せいッ」「ハッ……お祖父(じい)様……待ってッ...
夢野久作 「名君忠之」
...そのときもう介錯人の一陣の刄風が...
吉川英治 「折々の記」
...惣蔵はすぐ介錯(かいしゃく)した...
吉川英治 「新書太閤記」
...介錯(かいしゃく)」促(うなが)す声は凄愴(せいそう)を呼んだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...……暫く』『何ぞまだ……?』『お願いがござります』『仰っしゃってみるがいい』『余(よ)の儀ではありませぬが、介錯人が、腕に聞えのある高安平四郎とあれば、私も身躾(みだしな)みして、立派に死にたいと存じます』『いや、尤(もっと)もなおことば』『就(つい)ては、甚だ恐れ入るが、妻の許まで、使を走(は)せて、水装束(みずしょうぞく)を取寄せたいと存じますが、お許し下さいましょうか』『はて、其許(そこもと)に、妻がござったか』『萩井十太夫殿の娘小夜は、十太夫殿の御病気のため、挙式は取り遅(おく)れましたなれど、自分の云い交した妻に相違ございませぬ...
吉川英治 「夏虫行燈」
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