...小町 小野の小町の代りに! それはまた一体どうしたんです?使 あの人は今身持(みも)ちだそうです...
芥川龍之介 「二人小町」
...私が今身を忍ばせた道の下まで戻って来て...
橘外男 「仁王門」
...それでも是非とも今に今身を退(ひ)かねばならぬという止(や)みがたい事情でもあるなら...
近松秋江 「霜凍る宵」
...かうして今身はそこから百里を隔つてる京の町の中にゐても香氣の高いその百合の香が聯想作用で生々と私の臭官を刺激するやうである...
近松秋江 「箱根の山々」
... 445今身を襲ふ戀々の情はそゞろに耐へ難し』しかく陳じて先立てばヘレネー後に從へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...親の死水(しにみず)もとらなかった不孝の罰が今身に耐(こた)える...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...今ぞ今身も世もあらずピッタリと触れ合い...
正岡容 「小説 圓朝」
......
宮沢賢治 「疾中」
...実は只今身支度のため楽屋へ引取りましたカルロ・ナイン嬢は...
夢野久作 「暗黒公使」
...今身を置く郷との間に心を漂わせぬものは...
横光利一 「旅愁」
...しかし今身命を顧みず入宋求法するのは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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