...「たとい今生(こんじょう)では...
芥川龍之介 「邪宗門」
...「竜兄さんが今生きてりゃ...
梅崎春生 「狂い凧」
...今生き残っているのも死んでしまったのも合せて...
梅崎春生 「日の果て」
...彼は今生の思い出としても...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...今生れた許りのやうなフヨ/\した眼にも餘る小さな金魚...
千家元麿 「自分は見た」
...今生において天子の位に登ると平家物語から教えられました...
中里介山 「大菩薩峠」
...道子ヲ失ッタ今生キテ居ル甲斐ガナイト思ッタノデアリマス...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...たとえば、今生きていて、そしてその子供がもう子供を持ってる、という、お祖父(ぢい)さん級の人間だ...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...只今生憎手許に充分本がありませんので...
堀辰雄 「心の仕事を」
...でも「或る晴れた日」や最後の愛児と今生の別れを惜んで自害する所でうたう...
三浦環 「お蝶夫人」
...時代は今生みの苦しみに喘(あえ)いでいる...
柳宗悦 「工藝の道」
...今生(こんじょう)の別れを...
吉川英治 「大岡越前」
...二度と今生では会うまいという手紙を二人の手に届けてある...
吉川英治 「剣難女難」
...わが今生の寿命も...
吉川英治 「三国志」
...いわば「両雄の胸に秘(かく)された私の情(じょう)」は――今生(こんじょう)相容(あいい)れぬ敵――と尊氏を呼んでいた正成の方にもあった...
吉川英治 「私本太平記」
...今生(こんじょう)のわかれだぞよ』『はい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...この世は夢のごとくに候(中略)猶々、とくと遁世いたしたく候、今生の果報にかへて、後生たすけさせ給候べく候、今生の果報をば、直義(弟)にたばせ給候て、直義あんおんにまもらせ給候べく候 尊氏(花押)湊川で楠木正成をやぶり、がいせんして光明天皇をわが手で擁立した得意絶頂のとき、彼が清水寺へ納めた願文なのである...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...コレ今生(コンジョウ)ノ名残リゾト...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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