...「たとい今生(こんじょう)では...
芥川龍之介 「邪宗門」
...今生の望にただ一度...
芥川龍之介 「忠義」
...そして今生きてゐず...
犬養健 「愚かな父」
...かまきりはたった今生捕ったばかしの小さな赤とんぼを...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...今生憎(あいにく)手許に『春夏秋冬』がないが...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...今生きてゐれば七十二三ですが...
土田耕平 「海坊主の話」
...それは今生きのこつてる伯母さんの古馴染で...
中勘助 「銀の匙」
...今生き残っているワン・ボールに...
野村胡堂 「胡堂百話」
...今生きていると皆百歳以上だろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いかにも今生の別れというような気がして悲しくていたたまれぬ...
久生十蘭 「湖畔」
...今生れ出たばかりの生命の姿だった...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...只今生憎手許に充分本がありませんので...
堀辰雄 「心の仕事を」
...今生(こんじょう)の別れだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...今から思いますとこの時こそ夫の姿の今生(こんじょう)の見納めでございました...
夢野久作 「暗黒公使」
...今生(こんじょう)の拝顔も成り難けれど...
吉川英治 「新書太閤記」
...今生一生の業(わざ)ではしょせんおぼつかないが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...なお、この時、武蔵は必ず造酒之助が暇乞(いとまご)いに来たるべきことを信じて、「造酒之助来らば、今生の思い出に、十二分に馳走して遣わそう」と側近に洩らしていたという...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...よそながら今生の御いとま乞いにと伺候した心のうちを...
吉川英治 「日本名婦伝」
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