...話を綜合すると、今暁四時半、隣家の富田洋服店の三階の火熨斗場(ひのしば)から発火して、一間と離れない丸善の二階へ直ぐ燃付いて、瞬く中に仮営業所の全部に火が廻って、到頭隣家の二三軒までも焼落ちて了った...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...今暁この屏風岩の上空をとんでいった東洋人爆撃機からの落し物であろうとは...
海野十三 「軍用鮫」
...そうして、ここで心置きなく、荒草をずしずしと踏みしだいて、弁信をまともに見るべく進んで行きましたが、むしろ、こんなところに、こうして米友が休息をしていたという現象によって見ると、今暁、ああして道庵先生をお雪ちゃんの寝室に抛(ほう)り込んで置いて、闇の中へ身を陥没してからの後の動静というものが、朧(おぼろ)げながら連絡をとれる...
中里介山 「大菩薩峠」
...今暁三時五十分から五時までの間に...
久生十蘭 「魔都」
...今暁渡った広瀬を越え...
吉川英治 「上杉謙信」
...家臣の福原主水が、女の意趣とか何とか、言語道断な沙汰で、同僚の者を暗殺した上、藩用を詐称(さしょう)して、城下の町人から急場の金を借り、それを持って、今暁、津軽領から逐電(ちくてん)してしまった...
吉川英治 「鬼」
...ついに今暁、深草の辺で、日野朝臣の足どりをつかみ申した...
吉川英治 「私本太平記」
...今暁、諸所に蜂起(ほうき)した宮方の残党なるものも、数では知れたものだった...
吉川英治 「私本太平記」
...まして今暁のような残党どものうごきもあっては」「でも...
吉川英治 「私本太平記」
...船坂に殿軍(しんがり)した千葉ノ介の一隊も今暁...
吉川英治 「私本太平記」
...さきに本庄鬼六の報でも、今暁、なお不明と、いわれていた足利高氏のうごきも、ようやく、その出方がわかってきた...
吉川英治 「私本太平記」
...――それいがいにもチラホラ腑(ふ)におちぬ風聞があり、さらに今暁の、足利千寿王の失踪(しっそう)という突発事も起ったので、「念のためだ...
吉川英治 「私本太平記」
...太宰府は今暁(こんぎょう)...
吉川英治 「私本太平記」
...「当家の主(あるじ)か」「されば道三でおざる」「それがしは、並河掃部(なみかわかもん)の手についておる山部主税(やまのべちから)であるが、今暁来の合戦に、味方の傷負(てお)いをおいたわり下されたこと、明智の殿の御名をもってお礼をいう」「医として、為(な)すことを為したまでのこと...
吉川英治 「新書太閤記」
...「主人、修理大夫(桑山重晴(しげはる)のこと)の申しまするには、今暁、中入(なかい)りの敵勢は、いかにせん大軍...
吉川英治 「新書太閤記」
...すでにここは木之本、賤ヶ嶽にも近く、今暁以来、前線の崩壊(ほうかい)に恟々(きょうきょう)としていたところだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...賤ヶ嶽で序戦に入ったのが今暁(こんぎょう)の午前四時...
吉川英治 「新書太閤記」
...今暁(こんぎょう)...
吉川英治 「新書太閤記」
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