...話を綜合すると、今暁四時半、隣家の富田洋服店の三階の火熨斗場(ひのしば)から発火して、一間と離れない丸善の二階へ直ぐ燃付いて、瞬く中に仮営業所の全部に火が廻って、到頭隣家の二三軒までも焼落ちて了った...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...………………行為ノ後デ今暁物凄イ眩暈(めまい)ヲ感ジタ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...昨夜――むしろ今暁のことは例外でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつ来た」「昨晩から今暁へかけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし、表向き隊の屯所(とんしょ)の方面は、今暁、昨晩からかけてものすごい人の出入りで、ものすごい殺気が溢(あふ)れ返っていると見えたが、それも、やがて、げっそりと落ち込んだように静かになってしまったから、今朝の月心院の庫裡(くり)の光景というものは、冷たいような、寒いような、生ぬるいような、咽(む)せ返るような、名状すべからざる気分に溢れておりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...今暁午前四時二十分ごろ...
久生十蘭 「魔都」
...(今暁有明荘止宿の六人と同行した「カアマス・ショオ」の男女優...
久生十蘭 「魔都」
...六月二十三日(土曜)今暁五時にねた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...四時頃家を出て、松竹座のエノケンとこを訪れる、今暁四時頃、エノケンと僕がつかみ合ひになったので、あはてた待合の女中が、近くのエノケン宅までかけつけ、エノの伯父等を連れて来たさうだ、来てみるともう機嫌直して二人でのんでるんで安心した由、ナンセンスだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「張、高覧の軍も、今暁、官渡において、惨敗を喫しましたが、ふたりは元から、味方を売って曹操に降らんという二心が見えていました...
吉川英治 「三国志」
...今暁からの東南風(たつみかぜ)は...
吉川英治 「三国志」
...今暁から手分けにかかり...
吉川英治 「私本太平記」
...今暁もである...
吉川英治 「私本太平記」
...実をいうと今暁(こんぎょう)の出陣は...
吉川英治 「新書太閤記」
...本能寺へ」「いかにも」「どうしてそのように迅(はや)くお知りになりましたか」「知ったかと?」「今暁(こんぎょう)の変を」「はて...
吉川英治 「新書太閤記」
...今暁までその場に眠りおったとのこと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ですから今暁は、ただ一つに彼奴(きゃつ)を討ち殺すのを目的とし、そのためには、手段も選ばない所存でござる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...今暁の敵は百数十名にものぼるらしく察しられた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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