...今度こそはご安心なさるでしょう...
芥川龍之介 「秋山図」
...今度こそは立派な奥さんになっておもらいしたいがいかがです...
有島武郎 「或る女」
...今度こそロスの息の根を留めた...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...今度こそ必ず私と結婚するだろうと思い込んで居りました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...そうして今度こそはと注意して進むうちに...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...今度こそは我が国にも聖人が生れました』と言い...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...義直は今度こそは女に追ひ付かうと思つて小走りに歩いた...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...今度こそはもうあなたですぞ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...こんな場面を見せつけては今度こそ自分を離れさせることになるだろうに...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...今度こそ田舎者の土性骨の太さをつくづくと拝ましてやる...
久生十蘭 「魔都」
...今度こそ、真剣になつて力作を執筆するんだ、と力んで東京の友達に別れて来たのである...
牧野信一 「或る日の運動」
...一汗絞つて清々(せい/\)としてから今度こそは面白く相手になつて遊ぶからといふ約束だつた...
牧野信一 「海棠の家」
...そなたに今宵(こよい)、白紙の一軸を贈ろうとしたのも、今度こそ、大事を思い立っていると、見極めた程に、改めて、わしの日頃の、魂そのものを、伝えようとしたまでだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...外はもうすっかり冬の晩だぜ」と、呟(つぶや)きながら、はいって来たのが、今度こそ、たッぷり二升ははいる、貧乏徳利を提げて戻った、島抜け法印――「早やかったろう――酒屋を叩き起して、煮売り屋を叩き起して、これでもなかなか働いて来たのだぜ」ふところから、竹の皮包みを取り出して開いて見せる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...窶(やつ)れた母は、沁々(しみじみ)と日吉を膝によせて、「今度こそは、辛抱しやい...
吉川英治 「新書太閤記」
...けれど今度という今度こそは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「今度こそ」と、起きると共にすぐ思う...
吉川英治 「宮本武蔵」
...今度こそ川島は、流石にギョッと眼を(みは)ってしまったのだ...
蘭郁二郎 「植物人間」
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