...貞世は今度こそは死ぬ...
有島武郎 「或る女」
...ぜひ今度こそはと思い定め...
上村松園 「あゝ二十年」
...今度こそ、いくらか溜飲(りゅういん)が下ったてえものだ...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...今度こそは、エリザベス王冠の勝利を見たのだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...今度こそ武器はなくてもヴィルプール全国に大暴動が突発することを英国側でも気付いていたのでしょう...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...今度こそもう彼女はまったくの一人ぼっちだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...『だが今度こそは――突きとめてやらなくちゃあ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...今度こそはふん縛って...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...今度こそ教えてもらおう...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...今度こそ永久に服従することだろう...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...今度こそ思い切り派手に此の娯しみに耽ることが出来る...
中島敦 「盈虚」
...今度といふ今度こそは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...私はそれらの白い小さな花を私の詩のためにさんざん使って置きながら、今日までその本物をろくすっぽ見もしなかったけれど、今度こそ、私もそれらの花に対して私のありったけの誠実を示すことの出来る機会の来つつあることを心から喜んでいた...
堀辰雄 「美しい村」
...見てゐる仏軍の将士は今度こそと一斉に手をたゝいて悦んだ...
宮原晃一郎 「風変りな決闘」
...「今度という今度こそ...
吉川英治 「三国志」
...以来、信長公に仕えて、わしの御主人も、「今度こそ、働く処を得た」と、欣ばれ、信長公にも、「よいやつを見出した」と、お覚えも殊のほか良いとか、いつも洩れ聞いていた...
吉川英治 「茶漬三略」
...今度こそ、間違いのない嫁だったが、横ぶとりで、手が丸かった...
吉川英治 「松のや露八」
...けれど今度という今度こそは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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