...今度こそお前の命はないよ...
芥川龍之介 「アグニの神」
...もう今度こそ逃がさないよ」と...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...いッつも今度こそ今度こそといいながら...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...今度こそ遁がさないと言つたやうに草原の中を打ちつゝ先に立つた...
田山花袋 「道綱の母」
...今度こそはどうしてもトルーソツキイさんをどこかで探し出してくる必要があると...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...今度こそは大に内閣の油を搾つて遣らうといふのは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...今度こそはボロ糞に言われなければならない...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...伝兵衛は、小走りにその後を行きながら、「するてえと、何か、たしかなお見込みでも」「さんざん縮尻(しくじ)ったが、今度こそ、大丈夫」「大丈夫って、どう大丈夫」「謎が解けた...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...私はそれらの白い小さな花を私の詩のためにさんざん使って置きながら、今日までその本物をろくすっぽ見もしなかったけれど、今度こそ、私もそれらの花に対して私のありったけの誠実を示すことの出来る機会の来つつあることを心から喜んでいた...
堀辰雄 「美しい村」
...今度こそは余儀なく...
牧野信一 「F村での春」
...圓生圓朝親子いっしょに今度こそほんとに働きたいんです」こういって骨だらけの師匠の手を触りあて...
正岡容 「小説 圓朝」
...今度こそ立派なお座敷を...
正岡容 「寄席」
...今度こそなるほどこれがいちばんいいと思った...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...今度こそもろ共に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...お蔦さんが今度こそあ仙さんを連れて来てと言ったっけが――おっと...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...今度こそ誰もまだ試みた事のない珍料理で僕の新発明だ...
村井弦斎 「食道楽」
...「今度という今度こそ...
吉川英治 「三国志」
...もう斯うなると今度こそは待つてあげるわけにゆかぬから...
若山牧水 「樹木とその葉」
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