...今度こそはなんとか処置したかった...
犬田卯 「米」
...今度こそイギリス政府は...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...勝ってから立派な口をおききなさいよ」「よし来た! 今度こそほんとに勝ってやるから!」そう云いながら...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...今度こそ思ひ切り派手に此の娯しみに耽る事が出來る...
中島敦 「盈虚」
...渡る世間に鬼はないと云うから、同情は正しき所、高き所、物の理窟(りくつ)のよく分かる所に聚(あつ)まると早合点(はやがてん)して、この年月(としつき)を今度こそ、今度こそ、と経験の足らぬ吾身(わがみ)に、待ち受けたのは生涯(しょうがい)の誤りである...
夏目漱石 「野分」
...非常に落着いた、今度こそはの、寸毫(すんがう)も狂ひのない襲撃です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「どうしたかしらたい子さん!」「今度こそ幸福になったでしょう...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...今度こそしくじったら台なしだ...
原民喜 「焔」
...今度こそはうまく行った...
久生十蘭 「魔都」
...『今度こそ逃がさぬぞ! 逃げようたって逃がすものか!』『そうですとも...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...あれは未だ大分君の方へ残つてゐるか?」「今度こそは...
牧野信一 「エハガキの激賞文」
...――今度こそは万難を排しても……清一は胸の底で呟いた...
牧野信一 「清一の写生旅行」
...……では今度こそ次郎吉は辛抱したのだろうか...
正岡容 「小説 圓朝」
...今度こそ立派なお座敷を...
正岡容 「寄席」
...今度こそ、やりそくないのないように支度をして、三斎屋敷へ、本職の方で改めて乗り込むくらいな気組がなけりゃあいけないんだ――今夜は、あの三斎隠居とかいういけ好かない奴をどうしても味方に抱かなきゃあ駄目だけれど――お初が、自分にいい聴かせているうちに、すでに、もう目あての場所に近づいていた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...自分を許しがたい存在として嫉妬(しっと)し続ける夫人にとって今度こそ侮りがたい相手が出現したではないかと思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「今度こそ」と、起きると共にすぐ思う...
吉川英治 「宮本武蔵」
...アガアトは、今度こそ、先手を打たれないようにしなければならぬ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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